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2007/04/13

■家事とビジネスとどちらが難しいでしょうか

最近、女房や娘に任せていた家事をちょっとだけ分担しています。
そこで感じたのは家事に比べたら、ビジネスの仕事などいとも簡単だということです。

これには異論のある方もいるでしょう。
もう少しきちんと説明したほうがいいかもしれませんが、
たとえば食堂での食事をつくるのと家族のための食事では、
前者が簡単なのはお分かりいただけるでしょうか。
なぜ簡単かといえば、前者はつくりたいものをつくればいいからです。
できたものを食べたい人が食べればいいのです。
それに毎日同じものを作っていればいいのです。
食べる人は変わるのですから。

しかし家族のための食事は、家族が食べたいものを、
その家族の健康状況や人生を考えながらつくらないといけません。
しかも毎日同じ人が食べるのです。
毎日メニューを変えなくてはいけません。

先日、CWSコモンズのほうに百姓のことを書きましたが、
百姓仕事、最近の言葉を使えば農民の仕事と工業関係の仕事を比べたら、これまた工業の仕事は簡単です。

これも異論があるでしょう。
しかし工業の世界はマニュアルがつくれますが、自然相手の農業はマニュアルなどあてにはなりません。
自然は毎年同じとは限らないからです。
いまの時代には、家事はビジネス仕事よりも下位におかれ、
農業も工業よりも下位に見られていますが、とんでもない話です。

世界に冠たる大企業の社長も、家に帰ったら奥さんに頭があがらない存在かもしれません。
生活面では、たぶん自立していないでしょう。
そうした自立もできない人が現場で汗している自立している生活者に訓示を垂れている風景は、
私にはとても滑稽に感じます。
百姓を見下す工業エンジニアにも可笑しさを感じます。

私はただいま、家事見習い中ですが、難しいものです。
最近は資格認定が多いですが、役にも立たない資格認定などやめて、
家事資格というのを始めたらどうでしょうか。
目標を与えられるとがんばってしまう男性たちがこぞって家事を学びだすと、
もしかしたらまた日本の家庭は世界に誇れる家庭になるかもしれません。

いや、ますます悪くなりますね。
どうせ資格制度をつくるのであれば、百姓資格認定がいいですね。
私などはまだ「十姓」くらいでしかありませんが。
現代社会の仕事観は根本から変えていかねばいけないと思っています。
本当に価値のある仕事をしたいものです。

家事や百姓仕事に比べたら、企業のナレッジマネジメントなどはままごとみたいな話かもしれません。
たいした頭は使わないでいいはずですから。

またみんなからヒンシュクをもらいそうですね。はい。

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