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2007/04/12

■無党派層から勝ち馬政党層への移行

統一地方選挙の前半結果から見えてきたのは、政党政治が自治体にまで広がっていることです。
当選者を見ると政党基盤に立っている人が多いのに、改めて驚きます。
政党離れが始まったのかと思っていた私には意外な結果です。

もっともそれが予想できなかったわけではありません。
私の友人知人がこれまでも何回か地方議員として立候補してきましたが、
昨年あたりからみんな政党の公認を受けるようになりました。
私にはとても違和感がありますが、それが現実なのでしょう。
無党派層が多いのではなく、勝ち馬政党層が増えているのです。
政治の質が変わったのです。
個人が個人で社会的に言動することが民主主義の基盤ですから、
民主的な社会は霧散したといっても良いかもしれません。

選挙の質も変わりました。
私の友人が立候補した時、応援してくれた私の友人から、
何が何でも当選するという意気込みがなければ次は応援できないといわれました。
選挙は当選してこそ、意味があるというのです。
私はそうは思いません。
当選か落選か、選挙の意義はそこにはないと思うのです。
しかし多くの人はそう考えています。
白黒つける偏差値教育で洗脳されているからでしょうか。
そうした考えの延長に、当選すれば何でもできるというとんでもない発想が生まれます。

そうした状況が広がれば、みんな勝ち馬に乗りたくなるでしょう。
ともかく当選しなければならないのです。
それに今や議員は職業になってきました。
私自身は議員と政治家は別のものだと思っていますが、いまや議員こそが政治家です。
まあ、そんなこんなで、私の友人知人もほぼ例外なしに政党に入りました。
そして当選率は急上昇です。
後半に立候補する友人知人も、きっと当選するでしょう。
地方議員の友人が私には増えるわけです。
彼らの社会への影響力は高まり、私の住みやすい社会に近づくかもしれません。
でもどこか違うような気がします。

改めて今こそ、民主主義にあり方を考えてみる時期かもしれません。
硬い組織で成り立っている政党ではなく、
やわらかなオープンネットワークのスタイルの仕組みが、
政治の世界、とりわけ地方政治を民主化していくのではないかと思うのですが、
時代の流れは正反対を向いています。

負け戦が好きな私としては、気持ちが悪くて仕方ありません。

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