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2007/04/26

■学力テストへの犬山市の異議申し立て

24日に実施された全国学力テストに、愛知県犬山市の小中学校は予定通り参加しませんでした。
最後には崩れるかと思っていましたが、日本にも骨のある教育委員会があると感激しました。
犬山市の姿勢は次のサイトをご参照ください。
http://www.janjan.jp/area/0704/0704032972/1.php

今回の学力テストにかかった費用は77億円だそうです。
私は、この一事をもってしても、このテストに否定的です。
どこかの業者が利益を上げ、そこから寄付をもらう政治家が私腹を増やすだけのことでしょう。
教育産業で利益を上げている企業の実態をもっと私たちは認識すべきではないかと思います。
彼らは教育を壊しているとしか、私には思えません。いささか言いすぎだとは思いますが。
今や教育はどんどん産業化されてしまっていますが、犬山市ではまだ教育の片鱗が残っているのかもしれません。

もっともテレビのインタビューでは犬山市の市民は不安を表明していました。
しかし、そのテレビ取材のディレクターの好みで住民を選んだのかもしれません。
まともに考えれば、学力テストなど無意味なのです。
なぜ無意味かといえば、テストで学力などわかるはずがないからです。
いや、テストでわかるような学力にはあまり意味がないのです。
そう思いませんか。

学力テストでわかるのは、たぶん「従順度」や「作業適性」や「創造力のなさ」くらいでしょう。
そういう子どもたちを育ててきた結果が、今の社会なのだということを、なぜみんな気づかないのでしょうか。
市町村合併に異を唱えた矢祭町の町長もそうですが、しっかりした活動を行っていれば、霞ヶ関の机上論には振り回されないはずです。
しかし、昨今はそういう自治の人は少なくなりました。

地方自治はいま、崩壊の危機にあります。
地方分権の時代とは、地方自治とは正反対の時代を意味することを認識すべきではないかと思います。
分権と自治は全く相容れない発想のはずです。

犬山市の教育委員会の勇気ある行動に、大きな拍手を送りたいと思います。

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