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2007/05/30

■孤独から抜け出るのは簡単です

一昨日、Comfort isolatesについて書いたら、
ある人から、現代はみんな孤独なのだというメールが来ました。
それに安直なつながりや連帯よりも、孤独であることの自覚と主体性も大事なのではないかというのです。
たしかに、一理あります。

昨日紹介したシンポジウムで、ソンタグはまた、
Solidarity corrupts solitude(連帯は孤独を堕落させる)
とも言っています。
堕落していない孤独とは何か、これまた難問ですが、でも何かわかる気がします。
私も安直な連帯やつながりは好きではありません。
功利主義的なつながりには嫌悪感すら持ちます。

まあ、しかし、それはそれとして、
現代はみんな孤独なのだと決め付けることもありません。
私が地方に行って感ずるのは、とても気持ちの良い「つながり」です。
外から見るからそう感ずるので、中に入ると結構冷たい、と地方に転居した友人は言いますが、
きっといつか心を開きあう仲間になっていくでしょう。

私も決して孤独ではありません。
勘違いかもしれませんが、孤独と感じたことはありません。
孤独と感じていないから、孤独ではないのかもしれませんが。
孤独は自分で創りだすことかも知れません。
ソンダクが言うように、どこかで「安寧」にもつながっているのです。

生前の松岡さんはどうだったのでしょうか。
孤独だったのでしょうね。
孤独でなければ、少なくとも自殺や殺人は避けられるはずです。

ところで、孤独から抜け出るのは簡単なことです。
隣の人に(自宅の隣人に限りません)声をかけ続ければいいのです。
返事がないかもしれませんが、返事があるまで声をかければいいのです。
もちろん声のかけ方は充分に注意しなければいけませんが、
素直に声をかけていけば、いつかは返ってくるでしょう。

人は決して孤独ではありません。
人間は幼児の時は母親や看護師に「依存する存在」であることから、
他者と協働して、「共通善」を目指すことが必要な動物だとする、
アメリカの哲学者マッキンタイアの考えに従えば、
依存を受け入れる姿勢が人間には内在しているのです。

人間はみんなつながっているのです。
そう思えば、人生はずっと楽になります。
自分は孤独だなどと思うのはやめたいものです。
安寧は人を孤立化させるかもしれませんが、
孤立した中での安寧は、決して本当の安寧をもたらしません。

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