■少子化になった理由
昨日、テレビのニュース23で、「派遣労働者の権利を守れ!」という特集をやっていました。
私の身近にもたくさんある話ですので、途中からでしたが観てしまいました。
こういう実態を、格差拡大に向けて「改革」を進めている政治家や財界人は少しは知っているのでしょうか。
どんなきれいごとを言おうと、大企業のほとんどやっていることは、私には犯罪としか思えません。未来に向けての犯罪という意味です。
こうした問題の解決にこそ、経団連のトップは動くべきです。
動けば、すぐに解決できることはたくさんあるのですから。
何がCSRだと、私などはいつも苦々しく思います。
私には、奥田さんも御手洗さんも恥ずべき人間にしか見えません。
しかし、私がその番組で印象に残ったのは、最後に筑紫キャスターがポツリと言った言葉です。
私の聞き違いかもしれませんが、筑紫さんはこういったのです。
こうしたことが小泉内閣が進めてきたことの結果の一つであり、それが少子化など未来にどうつながるかは別の問題です。
かなり私的に表現が変わっている可能性が大きいですが、その時の筑紫さんの「ためいき」のような疲れが私にもドッと伝わってきました。
以前も書きましたが、日本の社会は20年ほど前から未来への希望が持ちにくい社会になってきたようです。次の世代が今より幸せになると感じている人が2割しかいないというのが、当自の調査結果でしたが、私がいろいろのところで同じ質問をしてきた結果は、年々むしろ希望の灯は消えてきているような気がします。
希望のない社会では子どもを生みたくなるでしょうか。
希望のために子どもを生むという倒錯現象は起こるかもしれませんが。
この状況がどこかで破綻しなければいいのですが。
そうならないためにも、「つながり」を広げていくことはとても大切なことだと、私は思っています。
つながりを育てるには、お金も才能も、もしかしたら時間も不要なのです。
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