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2007/05/12

■当たり前のことをやっていないのは誰か

教育再生会議による「子育て指南欽急提言」は、あまりの不評に「待った」がかかりましたが、首相周辺からも「当たり前のことを言っているだけではかえって世論の批判を受ける」という声があがったそうです(朝日新聞5月11日)。
当たり前の例として、たとえば「子どもにうそをつかないように教える」ということがあげられています。
しかし、これは決して当たり前のことではありません。
CWSコモンズでも書いているように、小泉政権以来、日本では「みんなでうそをつきましょう」という風潮が広がっています。その見本を首相や閣僚は見事に果たしています。日本の最近の内閣の騙しぶりは、詐欺師集団より見事かもしれません。
それをつくろっているのが、マスコミと裁判所です。

日歯連の1億円裏献金事件で、村岡被告は逆転有罪になりました。この事件で明らかなことは、村岡、野中、青木、橋本といった自民党を支えていた国会議員のだれか、もしくは全員が嘘をついていることです。そんなことすら裁判が立証で企業なのであれば、裁判の意味がありません。いや、真実を糊塗するのが政治事件の裁判であれば、充分に意味はありますが。
松岡国会議員の国会での答弁はどうでしょうか。
あれは「嘘以前」ではないでしょうか。
そうした事例にいくらでもあります。
いまや嘘をつくことが、立身出世し、経済的に成功する社会になったのです。
それが成功しすぎたりすると、さらにその上の嘘つき者から指弾されますが。

今朝の朝日新聞の天声人語は、こんな文で始まっていました。

「橋のない川」を著した作家の住井すゑさんは、「子育て」という言葉を嫌った。子どもの管理に通じる意識を、そこに見たからである。

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» 自分の為に頑張る! [繁栄と幸福を!]
今日の新聞に社会人の40%が心労の病気・用はうつ病・それが全部ではないが労災認定などと言う 現状が浮き彫りと書いていた、簡単に言えば、それも30代がダントツらしい、一番働き盛りで 何でも吸収してこれからの人達オが、何故に?そう思いません? 自分の為に働いているはずなのに、何でそこまで悩んで自殺まで?分から無くも無い様な気がするが 余りにも人生軽く見すぎているし、ここで言いたいのが何故、労災認定?認定するなとは言わないが かなりの協議と審査がいると思うし、こう言う精神的なものまで労災に絡んだら、ずる賢... [続きを読む]

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