■「病院」(sick center)から「健院」(hospital)へ
CWSコモンズに先日、次のような記事を書きました。
今日も病院だったのですが、待っている間にすばらしいアイデアが浮かびました。 まあ、それほどのものではありませんが。 待合室で健康教室をやるのはどうでしょうか。 足裏マッサージコーナーや太極拳コーナーはどうでしょうか。 健康サロンもいいですね。 ともかく自分の番が来るのがもっと遅いほうがいいと思わせるような、 楽しい役立つコーナーを待合室で行うことが出来ないものでしょうか。 講師はもちろん患者自身です。 もし実現したら、「病院」は「健院」に変わります。
この記事に賛成してくれた人がいます。
こんなメールが来ました。
実現するといいなと思いました。 もっとも病院経営上は困るかもしれませんね。 でも私たちにとっては、とてもいいことです。 私たち一人ひとりが肉体的にも精神的にも健康になれますし、国の赤字を少しでも減らすことができるのですから。 また、西洋医学と東洋医学との融合ができないかなと感じました。 一部の病院では取り組んでいるところがあるかもしれませんが、どこの病院でも、極当たり前のように西洋医学も東洋医学も共存するというようなことにならないかなと思いました。 今回の病気をして特に強く感じています。 自然を克服する対象とするか自然の中にあることを求めるかといったように、基本的な自然観が異なるため、融和は不可能なのでしょうか。
この人は脳出血の後遺症をかかえ、いまリハビリに取り組んでいます。
ところで、実はその後、女房は入院し、1週間以上、私も半分の時間を病院の病室やロビーで過ごしました。
私も、ますますこの構想が必要だと実感してきました。
病院の設計は、外来の待合室だけではなく、病室も病棟も問題が多すぎます。
病院建設の取り組んでいる建築家は、きっと自分の入院を想定していませんね。
病院ではなく、健院発想で取り組んだら、きっと違った空間になるでしょうね。
まあ、そこまでは一挙に行かないとしても、今の空間でも、いろいろなことが出来ます。
残念ながら今の病院の多くの医師たちは、病人ではなく病気を診ていますので、おそらくそんな発想は出てこないでしょうが、西洋医学コンプレックスを捨てて、この人の指摘するように、西洋医学と東洋医学の共存を考えてほしいものです。
せめて古代ギリシアに起こった西洋医学の原点くらいは学んでほしい気がします。
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