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2007/06/29

■緒方弁護士や田中社長の世界観

朝鮮総連本部売買事件は緒方元公安調査庁長官による詐欺事件になり、緒方弁護士が逮捕されるという意外な展開になりました。
この事件に関しては、以前、 「事の本質」と題して少し書きましたが、まさかの展開です。よりによって詐欺事件になるとは思ってもいませんでした。
詐欺事件といえば、「騙す人」と「騙される人」がいるわけですが、その構図がややこしくて、簡単には見えてきません。
しかし「肩書き」と「経歴」が大きな役割を果たしたことは明らかです。
緒方弁護士も被害者、などというつもりは全くありませんが、私が一番気になったのは、社会的職責に対する自覚の不在です。

それは昨日の光市母子殺害事件の弁護団の弁護士にも当てはまるわけですが、彼らは弁護士という社会的肩書きを私欲のために使っています。
表向きは「死刑制度廃止のため」といっていますし、多くの同業者もまた社会もそう思っているようですが、そんなはずはありません。
前にも書きましたが、もし彼らが「死刑制度廃止」を本当に目指しているのであれば、手段を間違っています。
そもそも今回の一連の発言を聞いていると、彼らにはその資格はないでしょう。誠実さが全く感じられません。
私欲のために制度議論をしてはいけません。最も恥ずべきことです。
小泉前首相が「自民党を壊す」と声高に叫んで国民の喝采を受け、日本の政治そのものへの信頼性やこれまで先人が積み重ねてきた政治体制を壊したのと同じ愚挙でしかないと私は思います。
裁判制度が愚弄され、信頼感は失墜しかねません。
あれ、また話がそれました。
戻します。

緒方弁護士の詐欺事件はなぜ発生したのか。
彼が意図的に詐欺を起こしたとは私には思えません。
たぶん結果的に詐欺に加担したのではないかと思います。
まあ、そんな「藪の中」を探っても意味がないのですが、私が感じたのは法曹界の人たちの世界の狭さです。これほどとは思っていませんでした。
彼らもまた、企業不祥事を起こす企業経営者、最近で言えば、ミートホープの田中社長のように、自分たちの小さな世界のなかでしか生きていないのではないかということです。いや小さな世界で生きていればこそ、その世界のトップになれたのかもしれません。
もし緒方さんの世界がもう少し広かったら、そしてもう少し見識を持っていたら、たとえば世間によくいる「おばさん」たちほどの世界の広さと見識をもっていたら、こんな馬鹿げた詐欺事件には巻き込まれなかったのではないかと思います。
私がいつも危惧するのは、人を裁く人たちが、そんな小さな世界で生きていていいのかということです。世界の広さが見識の深さを決めていきます。

意味がわからないとまたコメントされそうなので、少し補足します。
私は現場で汗している人たちの知恵が一番だと考えている人間です。それは体験からそう感じているのですが、世間の常識とは違うかもしれません。
また、いわゆる庶民の専業主婦の「おばさん」たちの生きている世界は、安倍首相よりも広い世界なのではないかと思っています。
何を根拠にそう考えるのかと質問されそうですが、これも体験からそう感じているだけです。
真実を素直に見る目がなければ、世界は広がりようがありません。
いわゆる有識者や知識人の世界の狭さには時々辟易します。
繰り返しますが、世界の狭さは見識の浅さにつながります。
ましてや自分の人生を生きていない人には、世界などないと等しいでしょう。
しかし、そういう人が世界を動かす時代になってきました。
世界そのものが「バーチャル」になってきたとしかいえません。

緒方弁護士、田中社長、安倍首相、安田弁護士。
みんな同じ種類の人たちに見えてきます。
私も、もしかしたらその系列の一人かもしれません。
だから見えるのでしょうか。
いやはや困ったものです。

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