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2007/06/07

■民主党の存在感のなさと新党への期待

参院選が迫っていますが、民主党のパワーがなかなか伝わってきません。
自民党の支持率は低下していますが、ではその分、民主党が伸びているかといえば、そんなことはないようです。
二大政党などといいますが、そもそも二大政党のそれぞれの違いを明確に言える人はいないでしょう。
つまりは基本的には同じものであり、主流派と反主流派のような関係でしかありません。
昨日も書きましたが、政治思想に違いがあるのであれば、わかりやすいのですが、ほとんどの政策で自民党と民主党は入れ替わってもそう大きな問題がないくらい、政策や思想は連続的です。
たとえば、9条を守るとか、年金は税金で対応していくとか、教育のパラダイムを変えるとか、市場原理主義をやめるとか、民主党独自の政策があれば、自民党との違いが見えてきますが、今の争点は極めて技術論的な次元の話でしかありません。
日本の将来にとって、最大の課題は、9条問題だと思いますが、この点に関しては民主党も自民党も一緒です。
政策も細かな話になると私などは理解しにくくなりますが、その基本にある考え方であれば、明確です。
たとえば9条は変えないとか、学校は訓練の場ではなく教育の場にするとか、福祉には当事者の事情に合わせた共創思想を持ち込むとか、市場原理主義は見直すとか、ともかくコアバリューを明確にしていくべきです。今の自民党と民主党のアイデンティティはそう違わないように思います。逆に言えば、アイデンティティ不在です。
自由主義と共和主義といった思想の違いも感じません。
その点、思想を背景とした共産党や社民党は明確です。新党日本もメッセージが伝わってきます。しかし民主党は亜流自民党のイメージしかありません。それでは選挙でも勝てないでしょう。結果的に勝ったとしても、それは政治状況を変えることにはならないでしょう。
しかし、そんなアイデンティティもあいまいな政党になぜみんなしがみついているのでしょうか。不思議です。
ここは思い切って、新しいスローガンを掲げた政党は生まれないのでしょうか。
共産党と社民党と新党日本と、一部の民主党党員で、共和党を立ち上げたらどうでしょうか。
マンネリ化している既存政党の共産党、社民党、民主党などの有志が、新党日本に移籍したら、日本の政界は一変します。
今こそ「共和主義」が必要になってきているように思うのですが。

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