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2007/07/27

■「経済成長を語ったことがあるか」

「民主党から、小沢さんから経済を成長させる、景気を回復するという話を聞いたことがありますか」と安倍首相は演説で話したそうです。

一昨日、引用させてもらったダグラス・ラミスの「経済成長がなければ私たちは豊かになれないのか」にこんな話がのっています。

コロンブスが「新世界」で最初に着いたのはカリブ海の島でした。その島にはタイノ族という先住民が住んでいました。当時の記録によると、コロンブスたちは、もしかしてエデンの楽園に戻ったんじゃないかと思ったそうです。自然がきれいで、そこに暮らす人たちは聖書のエデンの楽園に描かれたような生活をしていたからです。
まず彼らは物をあまり持っていない。暑いから服もあまり着ていなくて、裸に近い状態。農業も非常に優れた農法で、いろいろな種類の作物を同時に一緒に植える。そうすると管理、手入れがほとんど必要ない。だから畑では一週間のうち数時間しか働かない。魚が欲しければ海に入ればすぐ獲れるから、それもあまり時間がかからない。
では何をしていたかというと、まず音楽がとても重要でした。歌ったり、踊ったりする時間、楽器で音楽を作ったりする時間がとても多かった。男女が愛しみあう時間も多かったそうです。
そこで、働かせるために奴隷制度をつくったのですが、彼らは奴隷に向いておらず、病気で死に、座り込んで死ぬまで動かなくなり、うつ病で死に、子どもつくらなくなり、100年間で全滅した、というのです。

この話が真実かどうかわかりません。たしかにタイノ族はいましたし、そういう生活をしていたようですが、反乱を起こしたというような資料もあるようです。
しかし彼らの豊かな暮らしは「経済成長」や「景気」とは無縁です。
いま必要なのは、「経済成長」とか「景気」という考え方そのものを問い直すことではないかと思います。
そういう意味では、「経済成長」や「景気」について語っていないのは、安倍首相自身ではないかと思います。
野党の主張にもっと謙虚に耳を傾けるべきでしょう。
もちろん私たちもです。
これまでのような「経済成長発想」はもう終わりにしてもいいのではないでしょうか。
上記の本はとても示唆に富んでいます。
平凡社から出ていますので、夏休みにでも読んでみてください。
コモンズ書店経由で、アマゾンからも購入できます。

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