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2007/07/06

■今度の選挙は年金選挙でしょうか

国会も閉会し、いよいよ選挙です。
7月の参議院選挙は「年金選挙」と言われているようです。
それでいいのでしょうか。
いま問われているのは、年金などではないように思います。
もっと大切な問題があるはずです。
いうまでもなく「憲法9条」の問題です。
私たちが再び戦争を行うようになるかどうかの瀬戸際なのです。

問題は単に軍備の問題ではありません。
国家としてのビジョンであり、国家の形の問題です。
憲法9条があってさえも、政府はそれをないがしろにして、イラク派兵を決め、軍備を増強してきました。
違憲審査など気にもしてこなかったわけですし、司法さえも取り込みにほぼ成功しているように思います。
ナチス前夜などとは言いませんが、どこか似ています。
映画「日本の青空」やNHKの番組などによって、現在の憲法の成立過程の実態もかなり情報公開されだしましたが、そうした動きに棹差すように、憲法を変える動きは強まっています。
今のままだと、前回の戦争での教訓は失われてしまいかねませんし、日本のアイデンティティもまた混乱しかねません。

久間発言は波紋を広げていますが、それが本当の問題(戦争放棄理念の危機)を隠すことになることを危惧します。
まさに軍備派には思う壺です。
被爆者やその遺族の方々の怒りはわかりますが、目の向けどころが違うように思います。
その結果、むしろ本当の問題を見えなくしてしまい、気が付いたら自らもまた原爆に加担している国家になりかねません。
今の米国のように、原爆投下の正当性を言い出す国に向かわないとはいえません。

久間発言が瑣末なこととは言いませんが、問題はむしろ日本という国家が戦争のできる国へと移行しようとしていることであり、それをもっと問題視すべきでしょう。
いま議論すべきは、一人の人間の発言ではなく、政府の動きではないかと思います。
9条がなくなった時に、「しょうがない」などと振り返っても、それこそしょうがないのです。

年金などは、それに比べたら瑣末な問題に思えてなりません。
久間発言もこんなに大きな話題にすべき問題だとはどうしても思えません。
私の感覚がおかしいのでしょうか。

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