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2007/07/01

■言葉狩りの時代

「原爆投下はしょうがない」。
久間防衛相の原爆をめぐる発言が問題になっています。
野党にとっては格好な題材でしょうし、マスコミも話題にしやすい事件です。
私は「言葉」にはかなりこだわるタイプですが、この件に関してはあまり気になりません。
たとえ防衛相の発言であっても、です。
むしろ最近の「言葉狩り」の風潮に嫌気を感じています。

このブログで、弁護士の発言を問題にしているではないか、それは言葉狩りではないのか、とお叱りを受けそうですが、私の中では全く別の話なのです。
勝手な言い訳と思われるかもしれませんが。

発言には必ず「意図」と「原因」があります。
問題にすべきは、意図と原因(発言を引き起こした実体)であって、単なる表現された言葉ではないはずです。
言葉は手段であり結果なのです。
久間さんの発言は、確かに適切ではありませんが、ある文脈の中で私ももしかしたら言葉に出してしまうかもしれない言い回しです。
繰り返しますが、原爆を認めるとか、戦争終結の手段として正当化しようというような意味では全くありません。
歴史の状況の中で起こってしまったこと、という意味で「しょうがない」という考え方を完全には否定できないということです。
久間さんに、原爆投下を肯定する意図はなかったと思いますし、もしかしたら表現を間違えたのかもしれません。表現の間違いはだれにもあることです。

内山弁護団の発言、つまり確信的な発言とは全く違います。
いや、柳沢大臣の「産む機械」とも次元が違う話です。

現代はポリミッシュな時代、抗議が横行する時代です。
私のこのブログも、もしかしたら、そうしたポリミッシュなメッセージと受け取られているかもしれません。
書き手である私としては、決してそういう意図ではないのですが、最近の内容はそう思われても仕方がないかもしれません。
しかし、単なる言葉狩りだけはしていないつもりです。

国会の審議を見ていても、言葉狩りやら言葉論争が多いのにがっかりします。
中身の議論ではなく、言葉をあげつらう応酬が少なくないのは、抗議者にも良い感じをもてません。民主党の支持が増えないのは、それが一因ではないかとも思います。
それにしても、昨今は言葉狩りが多すぎます。
そんなことよりも、もっと議論してほしいことがたくさんあります。
でも言葉だけの議論は、誰でも参加できるせいか、マスコミは大好きのようです。
それに乗せられないようにしたいものです。
目を向けておくべきことは何なのか。
それをしっかりと持っていたいと思います。

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