■日本社会を襲っている「見えない地震」
今朝の朝日新聞には2つの悲劇が並んで報じられています。
経済的に追いやられ、もう「ご飯が食べていけない」と書き残して一家心中した大阪市東淀川区の事件と知的障害のある息子を殺害した母親への懲役7年の判決の報道です。
最近、こうした報道が増えています。
私たちの社会は、とても大切な何かをいま失ってきているように思います。
自殺であろうと殺人であろうと、人の生命を奪うことは許されることではありません。
しかし、そこまで追いやられてしまっている人を放置していていいのでしょうか。
それこそが、政治が取り組む基本ではないかと私は思います。
他人のことなど気にせずに、ともかく蹴落としてでも競争に勝っていくことに邁進してきた政財界は、そろそろそうした行き方を見直すべきではないでしょうか。
彼らが浪費している、ほんの一部の資金を、そうしたことに向けるだけで、社会は変化への一歩を踏み出せるかもしれません。
ささやかなコムケア活動の体験を踏まえて、社会の実相を体験的に垣間見てきましたが、やりきれないことがあまりに多すぎます。
新潟中越地震も大変な問題ですが、日本社会を襲っている「見えない地震」もとても気になっています。
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