■節子への挽歌24:夫婦が一緒に歩いているのを見ると嫉妬してしまいます
昨日、娘と一緒にスーパーに行きました。
節子が元気だった頃は、節子とよく一緒に買い物に行ったものです。
見境なく商品をかごに入れる私に、節約家の節子はいつも困っていましたが、
一緒に通っているうちに、私の方が節約家になりました。
そうしたら今度は品質や原産地をきちんと見るようにと指導されました。
節子から学んだことは少なくありません。
病気になってからは、あなたも一人で買い物できるようにならないといけない、とよく言われましたが、おかげで商品を選ぶポイントはだいぶ身につけました。
最近は夫婦で買い物をしている人が増えています。
そういう人たちを見ると、どうしても節子のことを思い出します。
なんで私の横には、節子でなくて娘なのだと思ってしまいます。
同じような世代の夫婦に出会うと、とても嫉妬してしまいます。
私たちも、そうありたかった、と思うのです。
私たちは本当に一緒で行動することが多かったです。
私がむしろ節子にくっついていたのかもしれませんが、そばに節子がいるだけで幸せでした。
もっとも節子は迷惑だったかもしれません。
一番、寂しくなるのは、旅行に行く夫婦を見かけた時です。
ついつい目をそらしてしまいます。
市川さんが、奥さんと一緒に、「同行2人」で、熊野古道に行きませんかと誘ってくれました。
奥さんと一緒。
そうか、節子はいつも私と一緒にいるんだった。
これからは嫉妬するのをやめようと、その時は思いました。
でもやはり仲のよさそうな夫婦を見るとうらやましさとさびしさにおそわれます。
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