■福田内閣は何に向けての「背水の陣」なのでしょうか
福田内閣が発足しました。
閣僚はほとんど変化なしです。
国会会期中なので変えられないと言うのですが、この理由はもっともらしく聞こえてどこかおかしいです。
国会会期中にもかかわらず内閣が変わらなければならなかったのは、それなりの理由があったからなのですから。
同じでいいのであれば、首相代理を置いて対応すればいいのです。
また「難局を乗り切るための背水の陣」と、たとえば官房長官の町村さんはいいます。
町村さんが言うと何となく納得してしまいがちですが、「難局」の主語は何か、「背水の陣」の前に立ち向かうものは何なのか、言いかえれば「守るべきもの」は何なのかを明確にする必要があります。
難局に立たされているのは自民党、背水の陣の前にいるのは民主党、それが福田政権の考えていることだとしたら、それこそが問題です。
いま大切なのは、国民にとっての問題は何かを明確にするべきです。
自民党のために政治があるわけではありません。
そうした勘違いを福田政権に感じます。
節子は町村さんが好きでしたので、きっとだまされるでしょうが、私にはそうした勘違いがとても気になります。
何のための首相交代だったのか、それを忘れるべきではありません。
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