■ウトロを知っていますか
今朝の朝日新聞の記事が目にとまりました。
宇治の在日ウトロ地区が、住民に5億円で半分売却されることになったという記事です。
この地区は、戦時中に飛行場建設に関わった在日韓国・朝鮮人が住んできた所ですが、住民が立ち退きを要求され、問題になっていたのです。
私もCWSコモンズで少し紹介したことがありますが、詳しくは、「過去の清算がおわらない在日コリアンの町」のサイトをご覧下さい。
売却価格は5億円です。
ウトロに住む住民たちが集めた金額はまだ6000万円だそうです。
韓国政府も応援に乗り出すようですから、展望はかなり開けてきているようです。
こうした事件は日本国内にまだたくさん残っています。
それに頬被りして、北朝鮮の拉致問題だけを取り上げるわけにはいきません。
最近、少しずつそうした問題の掘り起こしが始まっていますが、
私たちももっと関心を持つことが必要だと思います。
国家と生活という視点から考えれば、全く同じ問題なのですから。
拉致家族の支援活動も、こうした問題も視野に入れると全く違った展開になりますし、
支援も広がって行くのですが、なかなかそうならないのが現実です。
それはたぶん、そうした活動がこれまでの発想の枠組みの中で構想されているからです。
マルチチュード発想を持てば、構想は違ったものになるのでしょうが。
節子の発病以来、さまざまな活動をストップしてしまっていたのですが、
ウトロ関係もこの3年、フォローせずにいました。
久しぶりに「ウトロを守る会」のサイトを見たら、出てきませんでした。
活動の持続は難しいのでしょうね。
そんなわけで、どこにカンパしていいのかわかりませんが、
こうした動きがあることだけでも多くの人に知ってほしいと思い、取り上げさせてもらいました。
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