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2007/10/28

■コケにされたのに、なぜもっと怒らないのか

テロ特措法に関連して、給油量問題が話題になっていますが、
常識的に考えれば、意図的な操作だと考えるのが普通だと思います。
これは制服組の反乱行為であり、犯罪というべきでしょう。
当然、刑事告発の対象にすべきでしょう。

首相も大臣も「コケ」にされたわけですが、なぜか福田首相も石破大臣もそれほど怒りません。
なぜでしょうか。
意図的な反乱ではなく、事務的なミスだとしたら、それはそれで大問題です。
国家の安全を担う防衛省としてはあるまじきことですから、
その場合も大臣は即刻、責任者を更迭し、関係者を即刻入れ替えるくらいの大改革を行うべきです。
しかし、だれもそんなことは言い出しません。
さほどの怒りも聞こえてきません。
赤福やミートホープの問題よりも、ことは重大なはずです。
何しろ国家の安全政策を見誤らせかねない事件なのです。
その頂点にいた守屋前次官もせめて田中元社長や浜田社長のように謝罪すべきです。

官僚の不祥事が起きた時に、私がいつも不思議に思うのは、政治家が怒らないことです。
小池さんや田中真紀子さんは感情的に怒りましたが、感情的ですからたいした怒りではありません。
愛国心などを口に出して国を憂えるのであれば、大臣はもっと怒るべきでしょう。
どうしてミスが生じたのか、などという議論の前に、
まずは関係者の名前を公開し、即刻処分するのが常識です。

年金問題もフィブリノゲン問題も、舛添さんになって初めて「怒った大臣」を見た気分です。
舛添さんの顔は、もともと怒っているような顔ですが、
彼の怒りが伝わってきて好感が持てます。怒る時には怒らなければいけません。
本気になれば、怒りがもっと出てくるはずなのに、どうもみんな怒りを出しません。
そうでないと政治家はつとまらないのでしょうか。
もっと怒りをもって取り組む閣僚が増えてほしいです。

拉致問題も、みんな盛んに怒ったふうをしますが、行動にはほとんど現れてこないのが残念です。
本気で怒っているひとはいるのでしょうか。
関係者がいなくなってから解決しても意味がありません。

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