■節子への挽歌38:ポジティブアクション
「迷ったら実行する」。
これが節子の生き方でした。
ある意味ではいさぎよく、ある意味では投げやりなのが、節子でした。
もしかしたら、私との結婚も、こうした発想で決めたのかもしれません。
節子は本当は体育系が好きだったのですが、あいにく私は体育系ではありませんでした。
私自身も実は体育系が好きですし、自分が体育系と反対であるとは思っていませんが、節子にはどうも反体育系に思えたようです。
夫婦喧嘩になると、本当は体育系の人と結婚したかった、と節子はよく言っていました。
私がさっぱりしていないというのです。私にはいささか不満ではありますが、まあ節子がそう言うのであればそうなのでしょう。
私の友人が苦境に陥ったことがあります。
その時に、節子はその人に「ポジティブシンキング」で行きましょうと手紙を書きました。なぜ節子が書いたのか覚えていませんが、その人からは、そうしますと返事がきました。
もしかしたら、その人もこの記事を読んでくれているかもしれませんね。
Nさん、今もポジティブシンキングしてますか。
私はいまはちょっと中途半端になっていますが。
迷って実行して、失敗したこともあります。
今回の闘病に関してもあったかもしれません。
しかし、ポジティブシンキングして失敗したのであれば、悔いは残らないと節子は言っていました。
そこまでいってこそ、本当のポジティブシンキングです。
がんが発見されてから、ポジティブシンキングを貫くのは大変だったと思います。
しかし、節子は最後まで貫き通しました。見事でした。
今の私の、ナヨナヨシンキング状態をみて、やっぱり修は体育系ではないなあ、結婚したのは間違いだった、と思っているかもしれません。
今度会うときが心配です。
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