■二大政党制は大政翼賛会体制の変種
福田・小沢会談で、連立構想が出されたそうです。
自民党も民主党も、ディシプリンがあいまいで、どこがどう違うのかよくわかりませんので、連立しても一向におかしくない話です。
党利党略から言えば、重要な課題でしょう。
しかし、仮に大連立が成立すれば、まさに大政翼賛会への道になるといわれています。
両党の共通点は、「戦後レジーム」の否定かもしれません。
わずかの例外はいるでしょうが、両党のほとんどの党員は日本を軍事国家にしようと考えています。
もっと正確に言えば、すでに軍事大国の日本の軍事力を解放したいと考えています。
それは戦争の世紀だった20世紀レジームへの回帰と言ってもいいでしょう。
日本の憲法9条体制は戦後のあだ花でしかなかったという認識がそこにはあります。
テレビの国会議員のやり取りを聞いていると、たとえば安全保障や外交は現状の継続でなければ政権担当能力はないという認識が感じられます。
明確にそう話す議員もいます。
政治は現状の追認ではありませんから、そうした発想は行政の論理でしかないと私は思います。
政治においては、革命的な非連続発想も視野に入れるべきでしょう。
しかし、非連続の政策はよほどの状況でなければ国民は受け入れないでしょうから、民主主義を標榜する社会では革命は起こりにくいです。
そこに現代政治の限界があります。
民主主義を要素に持っている政治は革命にはなじめませんから、パラダイムは変えられないのです。
日本には財産としての憲法9条があります。
これを拠り所にすれば、もうひとつの日本の形がデザインできるはずですが、社会党も共産党もそれに成功しませんでした。
そしてなによりも国民がそれを選びませんでした。
ヒトラーが最後に口に出したように、結局は私たち国民が戦争を選んでいくことになるのでしょうか。
瑣末な戦術や利権主体の違いによる二大政党制など、大政翼賛会と同じようなものでしかないでしょう。
そもそも二大政党制というのは、大政翼賛会体制のバリエーションでしかない、と私には思えて仕方ありません。
そういう認識の下では、大連立の是非などはむなしい話でしかありません。
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