■節子への挽歌70:友からの節子への挽歌
短歌同人誌「地上」が送られてきました。
もう88年目を迎えている同人誌です。
送ってきてくれたのは節子の友人で、倉敷在住の友澤さんです。
友澤さんは、この同人の一人です。
今号に友澤さんは「友の笑み」と題して、7首の歌を投稿してくれています。
そのなかから3首だけ紹介させてもらいます。
前向きにがんばってますと闘病の文に明るき友逝ってしまいぬ
友の笑みに笑み返したり明け方の夢枕に立つ節子さん ああ
空港で会いしかの日の笑顔のまんま友がはるばる永遠の別れに
節子はもう20年以上前ですが、友澤さんを含む4人の友だちとヨーロッパ食文化の旅に招待されたのです。
食文化に関するエッセーの募集に応募し、それが入選したのです。
とてもぜいたくな旅をしてきたようです。
一緒に行った人たちとはすっかり仲良しになり、闘病中もたくさんのエールをもらいました。
その人たちがお見舞いに来てくださった時、私は絶対に節子を治しますから、と約束してしまいました。
でも約束は守れませんでした。
申し訳ない気持ちでいっぱいです。
同人誌の7首を節子に読んで聴かせました。
いろいろな人が今でもなお、節子のことを思い出してくれている。
私にはこんなうれしいことはありません。
節子と一緒に、この喜びを味わえないのが辛くてなりませんが。
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