■節子への挽歌113:今年のわが家の庭はちょっとさびしいです
クリスマスイブです。
例年ならば一番楽しむのは節子なのに、今年は主役がいないのでさびしいです。
節子、そっちでのクリスマスはどうですか。
こちらよりも派手でしょうか。
今年のわが家の庭にはイルミネーションはありません。
節子が大好きで、いろいろと飾っていましたが、今年は玄関にあるだけで庭には一つもないのです。
喪に服しているからではありません。
むしろ節子を偲んで飾ろうかと話していたのですが、
不思議なことに去年飾っていたイルミネーションが見事にみんな故障してしまい、うまく点灯しないのです。
直せば点いたのかもしれませんが、
きっと節子がやめろと言っているのだと早合点して、みんな捨ててしまいました。
その後、やはり点けようかということになり、買いに行きましたが、もう売り切れていました。
高いのは残っていたらしいですが、そんな高いものは買わないでいいよと節子が言うだろうと勝手に解釈して、買ってこなかったようです。
わが家の娘は2人とも節約家ですから。
子ども時代に小遣いが少なかったからかもしれません。
そんなわけで、今年のわが家の庭はさびしいのです。
今日は昼間、娘たちに頼んで私のオフィスの掃除に行きました。
帰ってきてから、娘が手づくりケーキを作ってくれましたが、
いつも中心にいた節子がいないので、だれもプレゼントをもらえず、あげる気にもなれません。
こんなにさびしいクリスマスイブは、わが家では初めてです。
そういえばクリスマスソングも、今年のわが家では一度も聴いていませんね。
こういう貧しい家庭にはきっとサンタさんがプレゼントを届けてくれるでしょう。
明日の朝、目が覚めたら、隣で節子が寝ているかもしれません。
節子をプレゼントをしてくれたら、
キリスト教に改宗してもいいと思っています。
サンタさん
聞いていますか。
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