■製造年月日の違う商品が並んでいたらどちらを購入しますか
これは誰からも賛同を得られずに、ついには自分もやめようかと思っている提案です。
でもちょっと捨てがたいかなと思っているので、紹介させてもらいます。
それは、お店でジュースや加工食品を購入するときにはできるだけ製造年月日の古い物を選びましょう、という提案です。
だれからも賛成されたことはありませんし、私自身、最近は家族から怒られてその行動を止めてしまいました。
なぜ古い物から選ぶのかですが、それは考えようによっては当然のことなのです。
もしみなさんの自宅の冷蔵庫に賞味期限が決まっている同じ種類の商品が複数入っていたら、みなさんはどちらから使いますか。
おそらく多くの方は、古い方から使うでしょう。
これはまだしばらくは大丈夫だから、先ずはこちらから使ってしまおう、というわけです。
そうしないと無駄にしてしまう恐れがあるからです。
ところが、その同じ人が、スーパーでは奥の方にある製造年月日の新しいものを選んでしまうのはなぜでしょうか。
当然だろう、できるだけ使える期間を確保して無駄にしないためだ、と家族からは言われました。
でもどうも納得できません。
そもそもそういう行動が昨今の食品偽装の根底にあるのではないか、という気もします。
自分の家での行動と社会での行動が、なぜ変わってしまうのか。
考えてみてもいい問題かもしれません。
| 固定リンク
「経済時評」カテゴリの記事
- ■資本主義社会の次の社会(2023.10.10)
- ■「資本主義の次に来る世界」(2023.07.24)
- ■「ペットボトル水現象は現代のチューリップ・バブル」(2023.07.06)
- ■読書の3冊目は「マルクス」(2023.03.28)
- ■ドラマ「ガラパゴス」を観て心が揺さぶられました(2023.02.15)
「社会時評」カテゴリの記事
- ■民間療法余談:「科学的」ということの勘違い(2023.10.04)
- ■時代の劣化をつくづく感じます(2023.09.15)
- ■ジャニーズ問題への私見(2023.09.13)
- ■「助けてと言える社会」か「助けてと言わないでいい社会」か(2023.08.26)
- ■汚染水を薄めて放出する発想が認められたらなんでもありでしょう(2023.08.23)
コメント
ご指摘に、あっと驚きました。
このテーマは捨てずに追求したいものです。私も考えて見ます。
投稿: 林 皓二 | 2008/01/23 02:34
林さん
ありがとうございます。
私にとっても悩ましい問題です。
三沢市の花と緑のまちづくりに関わったことがあります。
そこで住民の花づくり活動に対して行政からの助成金が問題になったことがあります。
そこで私が住民の皆さんに申し上げたのは、
ご自宅の庭に花を植える時に、だれかからの助成を当てにしますか、ということでした。
ここが自分たちの町と思えれば、
助成などなくても事業文体で花を植えるでしょうと言うわけです。
http://homepage2.nifty.com/CWS/katsudo06.htm#0724
大切なのは、花ではなくて、そうした気持ちだと思います。
三沢市の皆さんは、そのメッセージをしっかりと受け止めてくれて、とてもいい運動に取り組んでいます。
賞味期限の問題もこの話に繋がっています。
実際に古いものを選ぶ行為は難しいかもしれませんが、仕組みを変えれば可能かもしれないと考えています。
私もこれからも考えていこうと思っています。
元気づけられました。
投稿: 佐藤修 | 2008/01/23 08:08