■節子への挽歌99:赤い糸
私と節子の出会いについては以前書きましたが、実はそれも予め決められていたことだったような気がします。
私たちは間違いなく「赤い糸」で結ばれていました。
その証拠にはなりませんが、1枚の写真があります。
実は私たちが結婚してかなり経過してから見つけた写真です。
節子と私は同じ職場にいました。
いわゆる職場結婚なのですが、50人くらいの職場で、係が違っていたため、以前書いた電車での出会いの前は、ほとんど話したこともありませんでした。
当時はまだ職場旅行というのがあって、50人全員で京都に旅行しました。
その時の写真です。。
ちょっとぼけていますが、この写真を見つけたときには2人で驚きました。
なんと私たち2人が真ん中にいるのです。
前に並んでしゃがんでいるのが私と節子です。
いささか恥ずかしい写真ですが。
私はまだ入社して半年です。
周りにいる人たちは懐かしい顔ぶれなのですが、実は全員、私の係ではなく、節子の職場に近い人たちです。
どうしてここに私がいるのか不思議な組み合わせなのです。
この写真を見つけた時、節子は、やっぱり赤い糸で結ばれていたのね、ととても喜びました。
私もなぜかすごくうれしい気持ちになりました。
私はとても緊張している感じですが、節子はさりげなく私の脚に手を置いています。
みんなが私たちカップルを祝っているような感じです。
しかし、この写真から1年ほどは私と節子との交流はなかったのです。
電車で出会ったのは、この写真のちょうど1年後なのです。
ちなみに、この写真には節子の親友も一人写っています。
節子のお見舞いにも、そしてお別れにも来てくれました。
勝っちゃん、この写真は知らなかったでしょう。
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