■暗殺の対象者は異議申し立て者が多いような気がします
パキスタンのブット元首相が暗殺されました。なぜ殺し合いがなくならないのか。
殺害された人の無念さはよくわかりますが、
殺害するしか解決の手段が見つからない状況に追いやられた人の思いにも哀しさを感じます。
かけがえのない伴侶を病気で失った私には、生命を軽んじる人には憤りを感じますが、
社会そのものが生命をおろそかにしてしまっているのでしょうね。
寛容さが失われてきているのです。
とても哀しい風潮です。
しかし、最近の暗殺対象者の多くは、権力の中心にいる人ではなく、
むしろ権力に対して異議申し立てをしている人です。
今回のブットもそうですし、リトビネンコもそうでした。
最近、そのことがずっと気になっています。
異議申し立て者のいない社会や組織は長続きはしないでしょう。
しかし最近の世界は、異議申し立て者に寛容ではなくなりました。
異議申し立てが世界に輝きを与えていた1960年代が懐かしいです。
| 固定リンク
「平和時評」カテゴリの記事
- ■仕掛けた人の背後にある真実(2022.05.13)
- ■戦争を止めるのは人の友好関係を広げていくことでしかありません(2022.05.08)
- ■昨日は沖縄が日本の返還された日でした(2022.04.29)
- ■ジョン・ダワーの「戦争の文化」とウクライナ戦争(2022.04.21)
- ■国民の無関心が戦争を引き起こす(2022.04.18)
コメント