■節子への挽歌102:節子、お久しぶりです
節子、元気にしていますか。
こちらは寒い雨の朝です。
節子と会えなくなってから、もう3か月半もたちます。
こんなに長く会わなかったのは2回目ですね。
1回目は、生まれてから出会うまでの、私にとっては22年間。
しかし、現世で出会ってからは一番長くても3週間でした。
3か月もあなたに会わずにいられるなんて、とても不思議です。
私の今の生活は、毎朝、あなたに「おはよう」と声をかけることから始まります。
何しろ節子はいまやわが家には5人もいるので、大変です。
みんなに「おはよう」と声をかけ、最後に仏壇の節子に向かって般若心経を唱えています。
あなたはきちんと聴いていてくれるでしょうか。
返事がないので、いつも不満です。
挨拶されたら挨拶するものです。
それで、時々、不満をぶつけていますが、いくら不満をぶつけても、以前のように夫婦喧嘩にならないのも残念です。
自宅にいるときは、今まではほとんど入ったことのなかった和室にいます。
その部屋が、あなたが最後までいた部屋だからです。
その部屋にいると、なぜか心が落ち着きます。
とても不思議です。
その部屋のコタツに入っているとあなたに見られているような気がするのです。
おやすみの挨拶も5人の節子にしていますが、最後はベッドの横にいるあなたの写真をしばらく見て、節子のあたたかさを感じるようにしています。
時に涙が出ることもありますが、できるだけ笑顔を心がけています。
病気になってから、あなたが寝る前に自分の顔を鏡で見ては微笑んでいたことを思い出します。
本当にまた会えるのでしょうか。
時々不安になりますが、必ずまた会えると信じています。
今日は、節子への久しぶりの手紙を書いたような気がします。
そういえば、結婚前もこうやって手紙を書いていたことがあるね。
その時は、いつも返事が届いていたけれど、今度も返事はもらえるのでしょうか。
いつまでも待っています。
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