■「舛添さん、おまえもか」
またまた不明を恥じなければいけません。
年金や薬害肝炎事件で、舛添さんが健闘していると思っていましたが、
全くの演技もしくは思いつきだけの言動だったことが明らかになりました。
薬害肝炎事件への対応も少しずつおかしなことが見え出してきましたが、
昨日の消えた年金の名寄せ作業に関する言い訳はあまりに非常識でした。
完全な居直りと言い訳に徹した記者会見でした。
それにしても何という言い草でしょうか。
「ここまでひどいとは想定していなかった」
これが責任ある立場の人がいう言葉でしょうか。
舛添さんにこそ向けられるべき言葉です。
まあ、それ以外の言葉も信じがたいものばかりですが。
「ブルータス おまえもか」という言葉を思い出してしまいました。
大臣になってからの舛添さんの言動は鮮やかに見えました。
舛添さんに対して不信感をもっていたにも関わらずに、私は見直したという記事を数回書いてしまいました。
またまた不明さを恥じなければいけません。
騙されてしまったわけです。
やはり舛添さんは舛添さんでしかなかったわけです。
しかし、なぜ騙されてしまったのか。
論理的に考えれば、最後の一人、最後の1円まで解決するというようなことは不可能に決まっています。
それでもみんな期待しました。
私も9割方は明確になるのだろうと思っていました。
いやそれ以上に、厚生労働書の犯罪体質が正されると思っていたのです。
庶民の常識を持った政治の素人がそこに乗り込み、庶民の感覚で状況を打破してくれるように見えました。
しかし、昨日の記者会見での舛添さんの立場は、明らかに「お上」の立場でした。
怒りを見せながらも、官に迎合し保身的でした。
舛添さんは「ないものはない」とも言いましたが、「ないもの」がこれまでどれだけ出てきたことでしょう。
それにないものを再現していくことが約束だったはずです。
資料があるのであれば、それは作業であって、誰にでもできるのです。
ないからこそみんな舛添さんの公約に期待したのです。
あれほど大きな公約を、事実確認もせず、できる見通しもないまま行ったのでしょうか。
「それほどひどいとは想定していなかった」というのが、私の気持ちです。
冷静に考えれば、しかし、名寄せ作業での解決は無理だとわかったのかもしれません。
しかし、みんな冷静には考えずに、期待してしまう。
まさに円天事件と同じ詐欺の構図があります。
つまり問題は騙される私たちにあるのです。
最近は自分の馬鹿さ加減がいやになります。
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