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2007/12/20

■節子への挽歌109:節子の油絵はモナリザより価値があります

節子 
今年の冬は、あなたがいないのでとても寒いです。

昨日、玄関に飾っていた油絵を君が好きだったフィレンツェの絵に代えました。
私はピエロの絵が好きですが、ジュンがあまり好きではないからです。
和室もまた節子の書に代えました。

節子が油絵を習っていたのはどのくらいだったでしょうか。
しかしあなたは本当にいろいろなことに挑戦しましたね。
私と同じで、長続きはしなかったけれど、いろいろなことを我が家に持ち込んできてくれました。
趣味だけではなく、習い事もあったし、仕事もありましたね。
ともかく行動派でした。

節子の絵の先生が描いた絵や、節子が気に入って買ってきた絵もありますが、
そういう絵はわが家ではあまり飾られることはありません。
節子自身が結局は飽きてしまい、自分の絵に代えてしまうからです。
せっかく買った絵はどこかにしまわれてあまり日の目をみていません。
もったいない話です。

最後に節子が玄関に飾っていたのはコスモスの絵でした。
あまりうまいとはいえないのですが、飽きることはありません。
油絵を最近やりだした私の友人のAさんがそれを見て、なかなか良いよ、といってくれましたが、節子に聞かせたかったです。
そういえば、Aさんに残ったキャンパスをあげるようにいわれていましたね。
忘れてました。

家族の書いた絵は、飽きることがありません。
我が家にはいろいろなものが飾られていますが、いわゆる「お宝もの」は皆無です。
でもみんな、それぞれに誰かの思い出があるものばかりです。
家族がいればこその「たからもの」なのです。
節子と私がいなくなったら、娘たちにはほとんどが「がらくたもの」にしかならないでしょうね。
「物の価値」とはそういうものではないかと思っています。
ですから、私にはピカソやモネの絵の価値が全くわかりません。
困ったものです。
節子のピエロの絵とモナリザを交換してやるといっても、きっと断るでしょう。
但し、娘たちは喜んで交換するでしょうね。
これもまた困ったものです。

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