■環境問題は暴力団と政財界、行政にとっての魅力的な市場
リサイクル問題の続きです。
先日のテレビで、横浜市長の中田さんが、
回収した資源ごみの渡し先もいろいろと付き合いの関係があって、
そう簡単ではないというような話をしていました。
分別してもらっても、結局は処理の段階では一緒になってしまうこともあると
環境先進自治体の職員の方から聞いたこともあります。
私は我孫子市に住んでいますが、ここもかつては分別の先鞭をきった自治体です。
今もかなりしっかりと行われているとおもいますが、
にもかかわらずごみの出し方の説明書を読むと、
たとえばプラスチックは一般ごみと容器プラスチックとは別々に出すようになっており、
いろいろな背景を感ずることもあります。
この世界はまだまだ見えてこない部分が少なくありません。
ある環境問題の集まりで、ごみ問題に関わろうとしていることを話したら、
交流会の時に、ある雰囲気を持った人がやってきて、
「それだけの覚悟があって取り組もうとしているのだろうな」と言われました。
彼は、命を張ってやってきたというのです。
気の弱い私などには、「おどし」にも思えたほどの迫力でした。
家電リサイクル法なども、それとは別の力が働いたようです。
本来、販売の段階で賦課すれば効果的だったはずの廃棄費用が
廃棄時に使用者が負担するという馬鹿げた仕組みになってしまいました。
財界と政界が本気でないことが明らかです。
それにそこには、ともかく使用量を増やそう(つまり先ずは買わせよう)という、
全くエコロジカルでない消費主義があります。
その発想を変えない限り、環境問題など解決するはずがありません。
流行の持続可能な成長の発想です。
暴力団と産業界・政界は、この問題ではたぶんつながっているような気がしてなりません。
環境問題を彼らから取り戻し、生活者の問題にしていく必要があります。
そのために、私たち一人ひとりができることをやれば、かなりのことができるはずです。
そんな思いで、私自身はささやかな生活の見直しに心がけています。
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