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2008/01/15

■「バレンボイム氏にパレスチナ市民権」

今日の朝日新聞の夕刊に、「バレンボイム氏にパレスチナ市民権」と言う記事が出ていました。

バレンボイムはイスラエル国籍のユダヤ人で、
アラブ人とイスラエル人の混成オーケストラを結成し、
危険を冒して実現した、感動的なラマラのコンサートが有名です。
その時の選曲が、ヒトラーが愛好したワグナーの作品だったことも話題でした。
私はエジプト在住の中野さんから教えてもらいました。
以前、このブログでも紹介しましたが、その記録のDVDは何回観ても涙が出ます。

そのバレンボイムが、パレスチナ自治政府から名誉の「市民権」が贈られたのです。
バレンボイムは、

「イスラエルとパレスチナの人々の運命はつながっている。
私が市民権を得られるのは、共存が可能だということを示している」
と述べたそうですが、とてもうれしいニュースです。
イラクもアフガンも、パレスチナも、いやなニュースが続いていますが、こうしたニュースもあるのです。

平和は戦いからは生まれません。
時に闘うことは必要でしょうが、武力で平和は得られないでしょう。
テロ特措法の呪縛から抜け出ることが必要だとつくづく思います。
パレスチナ市民権という仕組みも、問題がないわけではないでしょうが、
カントが提唱したように、みんなが世界市民意識を持てば、
国家間の戦争の呪縛から抜け出せるかもしれません。

久しぶりにうれしいニュースに出会えました。
音楽は武力に勝るパワーを持っていますね。

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