■節子への挽歌129:行動が節子に似てきました
節子
夫が彼岸で節子さんに会っているかもしれないと、あなたも知っているSSさんがメールで書いてきました。
あなたの同級生だったAさんのパートナーも少し前にそちらに逝ったそうです。
でも、あなたは面識がないから見分けられないかもしれませんね。
私が逝ったら、きちんと出迎えに来てくださいね。
ところで、最近、気がついたことがあります。
私の生活行動の一部が、節子にかなり似てきたのです。
あまり具体的に書くのは、あなたのプライバシーに関わるのでやめますが、
時々、あれ、これって節子がやっていたのと同じではないかと思うことがあるのです。
夫婦は似てくるといわれますが、似ないこともありますね。
朝、私は冷たい水で顔を洗いますが、あなたは温水でないとだめでした。
廊下やトイレの埃が嫌いでしたが、私は気になりませんでした。
飲み物は一気に飲めずに、少しずつ飲んでいました。私は一気飲みでした。
包装紙は無駄にせずに残していましたが、私はそもそも開ける段階で破っていました。
テレビを観ていても、何もしないともったいないと、いつも「ながら族」でした。
テレビよりもラジオが好きで、よく聴いていました。
騒がしいタレントや服を脱いだタレントが嫌いで、出てくると嫌がりました。
たとえばこんなことが私とあなたの違いでした。ほんの一部ですが。
ところが最近の私は、なぜかあなたと同じになっているのです。
まぁ、いずれもたいしたことではないのですが、最近の私はどうも節子に引っ張られている気がします。
私の中にいる節子が、そうしているのでしょうか。
そういえば、最近、物忘れも多くなったし、なんだか頭も悪くなったような気がします。
いやはや困ったものです。
性格が悪くなってきたのも、私の中に節子が入ってきたからかもしれませんね。
いや、良くなってきたのでしょうか。
明らかに少し変わってきたような気がします。
良いこともあります。
家事を少しするようになりました。
節子と同じように、うまく手を抜くことも含めてです。はい。
だんだん「節子化」しているのが心配です。
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