■節子への挽歌170:1年前は花畑に行きましたね
節子
寒い中にも春を感ずるようになってきました。
昨年の今日は、家族で南房総にドライブ旅行に出かけた日です。
節子の好きな花いっぱいの南房総でした。
節子は歩行も辛かったと思いますが、好きな花を買ったり、イルカのショーを見たり、家族によくつきあってくれました。
来年も来ようと思っていたのに、私にとっては予想外の展開でした。
まさかこんなに早くあなたがいなくなってしまうとは誰も思ってもいませんでした。
節子がいつも笑顔で私たちに接してくれていたので、節子の本当の辛さをわかっていなかったと反省をしています。
鴨川シーワールドでは、車椅子を借りようかといいながら、結局歩かせた記憶もあります。
私には車椅子の節子がどうしてもイメージできず、きっとあなたに無理をさせてしまったのでしょうね。
でも、ゆっくりとみんなで歩いたあの時のことは、いまでもしっかりと覚えています。
とても残念でしたが、あれが家族での最後の旅行になってしまいました。
あの時の節子のことを思うと胸がつまります。
あの旅行の写真は、その後、見る気がしません。
テレビで南房総の花畑が出ると、今でも私は思わず目をそらしてしまいます。
あまりに節子の思い出が強いからです。
節子と一緒には、もうあの花畑には行けないと思うと胸が痛みます。
だらしない話ですが、また涙が出てきてしまいました。
どうしてこうも毎日涙がでてくるのでしょうか。
あなたには本当にもう会えないのでしょうか。
会いたくて仕方がありません。
いつもはそれなりに平常心を維持できるようになったのですが、こうしてあなたの具体的な姿を思い出すと嗚咽したくなるほど気持ちが高ぶるのです。
あなたをどれほど愛していたか、いまさらながら思い知らされています。
なんでこんなに愛してしまったのでしょうか。
困ったものです。
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