■節子への挽歌157:節子、あなたに供えるのを忘れてしまったよ
これは昨日の「事件」です。
夢で久しぶりに節子とお寿司屋さんに入りました。
行ったことのないお店でしたが、節子が入ろうと言ったのです。
ところがお店に入ったら混んでいて、空席が無いのです。
というよりも、どの座席にも荷物が置いてあって、誰かが席をとっているのです。
それで座席を探しているうちに、目が覚めてしまいました。
おかげで、私たちはお寿司を食べられなかったわけです。
節子はお寿司が特に好きだったわけではありませんが、わが家ではそれぞれの誕生日はみんなで創りながら食べる手巻寿司パーティが定番でした。
だからお寿司にはそれなりの思い出があるのです。
もっとも節子は病気になってからは、あまり食べることができず、お店に行ってもせいぜい2~3巻が限度でした。
ですから、きっとまた食べたいと思っているという気がしました。
そこで昨日はお寿司にしようと娘たちに提案しました。
雪で日曜日にお墓に行けなかったので、お墓参りをし、その帰りにスーパーでお寿司パックを買ってきました。
最近ちょっと貧乏なので、出前を節約してしまったわけです。
そして、みんなでお寿司を食べました。
問題はそこからです。
食べ終わってから、気が付いたのです。
あれ、節子にお供えしなかったね。
私が言い出したことなのに、節子に供えることを完全に忘れてしまったのです。
いつもは必ず残るのですが、今回は少な目に買ってきたせいか、みんな食べきってしまいました。
それで節子はまたもや食べられない結果になってしまいました。
私は食べられましたが。
私たちが食べているところを、節子はきっと笑いながら見ていたでしょうね。
その節子の笑い顔が目に浮かびます。
まぁ、わが家ではこうした事件はよくあったことなのです。
いつも責任は私にありましたが。
代わりに供えるものもないので、私が節子に謝ることで許してもらうことになりました。
薄情な家族ですが、まあこういう家族を育てたのは節子なので、自業自得というべきでしょう。はい。
今度はどんな夢を見るか、いささか気になりましたが、幸いに昨夜は節子の夢を見ませんでした。
もしかしたら他の人とお寿司を食べに行っていたのかもしれません。
そうだとすると、ちょっと不安ではありますね。
だんだん節子に嫌われそうで心配です。
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