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2008/02/25

■節子への挽歌176:黄色い花はビタミン効果があります

節子
葬儀にも来てくれた若いOさんが、先週、湯島に花を持ってきてくれました。
黄色を基調としたかわいいフラワーアレンジメントです。
黄色はビタミン効果がありますから、節子さんに供えてくださいと言って、渡してくれました。
身体から自由になっても、やはりビタミンは必要なのでしょうか。

彼女はジュンと同い年です。
実家を遠く離れて、一人で仕事に取り組んでいます。
あなたがいなくなったとおろおろしている私とは大違いです。
節子がいなくなるまで気づかなかったのですが、
一人で生きている人たちのすごさに改めてこの頃、感心しています。

しかし、やはり一人だといろいろと心細いこともあるでしょう。
結婚すれば少なくとも一人ではなくなるのですが、それはそれでまた大変なのかもしれません。
気になるのは、最近の若い人たちが、私たちの娘たちもそうですが、結婚しようという意識を弱めていることです。
みんな強くなったのでしょうか。
きっと私たち世代の生き方が影響しているのでしょうね。
その意味では、私たち夫婦の生き方もあまり良くなかったのかもしれません。
なにしろ娘たちの結婚志向を育てられなかったわけですから。

結婚せずとも人生のパートナーを得ることは可能かもしれません。
しかし、節子を失って思うことは、やはり伴侶の存在の大きさです。
よく言われるように、「人」は2人で支えあって成り立ちます。
それが伴侶でなければいけないわけではないでしょうが、
私にはやはり伴侶とそれ以外のパートナーとは異質のように思います。
結婚している人たちが、その異質さに気づいているのかどうか疑問ですが。

ところで、どうやって娘たちに結婚願望を持たせたらいいのでしょうか。
あなたも気にしていたことですが、私にとっては最大の難問です。
節子がいないのでとても心細いです。
黄色い花から元気をもらわないといけません。

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