■節子への挽歌164:小さくて不要になったものを送ってください
昨日、節子の遺品を話題にしましたが、こんなとてもお洒落な体験をしました。
私も見習いたいと思いました。
本人の了解は得ていませんが、私はとても感激したので紹介させてもらいます。
49日が終わってから、YTさんから節子に花を供えてほしいとお花料が届きました。
こんな手紙がついていました。
仰々しい物ではなく、わずかなお花を何度も供えていただければ嬉しいな。私流の我侭ですが、お返しはしないで下さい。頂いても嬉しくありません。いつもそのようにお願いしているのですが、「どうしても」という方には、ご本人が使っておられた、例えば鉛筆の使いさし、或いは栞、その他なんでもよいが小さくて不要になったもの一つ送って下さい。思い出として保管します、と言うことにしています。この手紙を読んだ時に涙が止まりませんでした。
YTさんは30年以上、いやもっと長く会っていないかもしれません。
私が20代初めに出会った人ですが、まさにYTさんらしい話です。
節子の使っていたものから何を選ぶか。
選ぶのに2か月かかりました。
そしてYTさんにとっては全く役に立たないものを選びました。
その間、私は節子とYTさんのことを時々思い出すことができました。
とてもいい時間をもらったわけです。
そしてYTさんからの花基金が、今もなお節子を囲んでいます。
とても大事に使わせてもらっています。
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