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2008/03/05

■節子への挽歌185:詩を聴いているようでした

節子
久しぶりにKYさんに会いました。

節子の葬儀の時にはご夫妻で来てくださいました。
あなたは気づいていましたか。
あの時はたくさんの人が来てくださったので、気がつかなかったかもしれませんね。

節子が再発する直前、KYさんのお宅にお邪魔して、ご主人が家庭菜園で収穫した新鮮で美味しい野菜をつかった料理をいただきました。
節子とご主人の話が野菜作り談義がとても盛り上がっていたのを思い出します。
農園も見せてもらい、お土産ももらってきました。
次はわが家でお返しをしたかったのに、実現できませんでした。

KYさんのご主人は、佐藤さんの(告別式の)挨拶は、まるで詩を聞いているようだった、と言っていたそうです。

「まるで詩を聞いているようだ」
実は、あの時、私もすごく不思議な気分だったのです。
話し出したら涙できっと話せなくなるから、挨拶は一言にしようと前日まで決めていました。
みんなもそれがいいと言っていました。
ところが、その日の朝、節子からきちんと話をしてね、といわれたような気がしたのです。
そして、献花台の話も思い付いたのです。
挨拶に立ち上がった時、こみ上げてくる思いで一瞬声が出なくなったのですが、その後、本当に不思議なのですが、流れるように口から言葉が出てきたのです。
そして予想以上に長く話してしまいました。
節子がそうさせてくれたとしか思えません。

もっと不思議なことがあります。
話したことを翌日、書きとめようと思いました。
そうしたら話したことがそのまま思い出せるのです。
そしてホームページにもほぼ再現できたと思っています。

私はこの種の挨拶がとても不得手な人間です。
それに世間的な付き合いの言葉をあまり知らないのです。
挨拶が必要な時には、いつも節子に相談していました。
節子はいつもひやひやしていたはずです。
終わると、いつも「よかったわよ」と言い、その後で必ず「でもあそこはこういうとよかった」と一言付け足すのです。

今回の挨拶はどうだったでしょうか。
節子の感想が聞けなかったのが、とても残念です。

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