■節子への挽歌194:「思い立ったらすぐやるのがいい」
節子
北九州市の山下さんが来てくれました。
山下さんとの思い出はたくさんあります。
仕事でお付き合いが始まったのに、なぜか節子も一緒にお付き合いするようになりました。
2人で北九州市にうかがった時には、ご自身で市内をいろいろと案内してくれました。
北九州市の収入役になってからも、それまでと全く同じように、東京に来るといつもオフィスに寄ってくれました。
当時はオフィスに通っていた節子も何回かお会いしましたね。
山下さんは情熱的な行政マンでした。
私が一時期、各地の自治体の仕事をさせてもらっていたのは、そうした思いの強い人との出会いがいろいろとあったからです。
しかし、市町村合併の動きのように、地方分権の名目のなかで進む地方管理体制の強化によって、そうした思いのある人との出会いは少なくなってしまいました。
山下さんにお会いするのは久しぶりです。
山下さんご自身、体調を崩されてしまったとお聞きしていましたので、心配だったのですが、お元気そうで、相変わらず難題を背負って活躍されているようです。
伴侶を失った人と会って、話をするのはけっこう気の重いことなのでしょうね。
以前の私にはできなかったことかもしれません。
にもかかわらず、久しぶりの上京でご多用の中をわざわざ立ち寄ってくださったのです。
いつか山下夫妻を箱根に招待しようと話していたのに、それも実現できませんでした。
積み残した計画がたくさんありますね。
節子との共通の知人に会うと、積み残した計画のことを思い出すことが多いです。
思い立ったらすぐやるのがいい、と節子はいつも言っていましたが、全くその通りです。
いつできなくなるかわからないのですから。
やれなくなってから気づいても仕方がありません。
あなたにも謝らなければなりません。
4月に九州に行こうかなと考え出しました。
節子がいなくなってから、まだ一度も遠出していないのです。
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