■新しい公共空間としての喫茶店ルネッサンス
このブログでも案内させていただいた、テーマもゲストもない、参加者がみんなで創りあげるフォーラム(コムケアフォーラム2008)は70人を越える参加者があり、イスが足りなくなってしまうほどの盛況でした。
しかも、参加してくださった方々が、とても居心地が良く、自分の居場所のあるフォーラムだったと言って下さいました。
コムケアセンターのホームページをみていただくとわかりますが、9つのセッションはそれぞれに刺激的で、新しい出会いがたくさん生まれました。
新たな物語も生まれました。
2週間前に決めて動き出した時、本当にやれるのかと心配していた知人は、参加して、こんな形のフォーラムもあるのだと感心してくれました。
そして参加者はみんなともかくよく話していた、まさにこういう場をみんな求めていると思ったそうです。
いま社会から失われているのは、こうした気楽に集まれて話し合える「コモンズ空間」です。
私は15年以上、オフィスを開放したオープンサロンをやっていましたが、そうした全く意味のない空間が社会には不可欠ではないかと思っています。
私がやっている会社の定款には「喫茶店の経営」が事業目的として書かれています。
単にコーヒーを飲める喫茶店ではなく、イギリスやフランスで、近代社会を切り開く拠点になったコーヒーハウスをイメージしていたのです。
少しずつ準備は進めていたつもりですが、5年前に思わぬ人生の変化で、取り組みを中断、昨年、完全に諦めました。
ところが、今回のフォーラムをみんなで考えているうちに、この思いが蘇ってきてしまいました。
そんなこともあって、今回のフォーラムは、最初は喫茶店を借りる計画でした。
それが実現できなかったのは、そうした喫茶店に出会えなかったからです。
今回、このフォーラムを応援してくれた人から、自分たちで喫茶店をやったらどうかと言われました。
お金が無いしと言ったら、それは理由にならないと言われました。
全くその通り、お金を理由にしない生き方を目指しているのに、全くお恥ずかしいことです。
そんなわけで、喫茶店を目指すことにしました。
今回のフォーラムの参加費が約3万円集まったので、それを基金にして喫茶店開店プロジェクトを立ち上げたいとみんなに提案しました。
まだみんなの同意も得られていませんし、3万円で基金とはおこがましい気もします。
しかし最初の一歩は、いつもこんなものでしょう。
もちろん資金の目処はないですが、きっと時代が後押ししてくれるでしょう。
「新しい公共空間としての喫茶店ルネッサンス」プロジェクトのスタートです。
開店の目標は3年後です。
共感してくださる方はぜひ参加しませんか。
お店を提供してくれる方がいたら、教えてください。
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コメント
図らずも、東葛フォーラム会議でお話した、
ただ1日中お茶飲み会を開いていて、
そこに好きな時間に来てもらって、
来た人から話題を提供してもらうというフランクな集まり、
というコンセプトに近いものが東京フォーラムで一つ形になったという事がとても面白かったです。
ところで、ふっと思いついて質問しようと思って
」と、ここ最近あちこちで流行り出している
」というものとは、やはり
ふっと忘れてしまっていたことなのですが、
「喫茶店
「コミュニティカフェ
イメージしているものが少し異なりますか?
私もヨーロッパスタイルの、
昼間はコーヒーを飲みながら談義し、
夜はお酒を飲みながらワイワイできるスタイルに憧れて、
最近流行ってるお洒落な「立ち飲み屋」に注目しています。
投稿: よつもと | 2008/03/27 13:45
よつもとさん
ありがとうございます。
反応が遅くてすみません。
人生にはいろいろあって、いろいろでした。
>「喫茶店」と、ここ最近あちこちで流行り出している
「コミュニティカフェ」というものとは、イメージしているものが少し異なりますか?
はい、
私の中では違うのです。
私が喫茶店に期待しているのは、大きな革命的な議論です。
革命というと物騒ですが、パラダイム転換と言ってもいいです。
日常的なコミュニティカフェと夢を語り合う喫茶店という関係です。
夢を語り合う場がなくなったのが、寂しいです。
投稿: 佐藤修 | 2008/04/28 11:21