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2008/04/01

■学校教育への税金投入が少ないわけ

昨日、教育関連のことをちょっと書きましたが、そこでタレントの大竹さんが「日本は国家財政での教育関係の歳出は少なく、家計での教育投資は大きいのが問題」だというような話をしていました(不正確かもしれません)。
教育再生がずっと問題になりながら、日本の国家予算の教育への配分は、先進国の中では最下位のグループのようです。
国家財政の配分構造を見るとその国の実態や先行きが見えてきます。
日本が明治維新を成功させ、急速な近代化を進められたのは、教育投資のお陰だと思いますが、なぜ戦後の日本では学校教育への予算配分が少なかったのでしょうか。
是も昨夜のお風呂の中で思いついたことですが、その原因は、日教組と文部科学省の対立構造が影響していたのではないかと言うことです。
つまり学校が、国家の管理を離れてしまったがゆえに、教育予算は増やさなかったということはなかったのでしょうか。
このことは、学校のガバナンスの問題、あるいは学校のミッションの問題にもつながっていきます。

先の日教組大会会場拒否事件日の丸君が代事件に見るように、まだその発想や構造は続いています。
文部科学省の官僚にとっては、学校は憎い敵に占拠されてしまっていた存在だったのかもしれません。
それを取り戻すために、彼らは日の丸や君が代、あるいは愛国心に、異常に執着しているのかもしれません。
政界はそれに加担することはいうまでもありませんが、かくして学校は教育の場ではなくなってしまったわけです。
象徴的に言えば、宮崎県の場所など教えないほうがいいのです。
よけいなことを教えれば、知恵が生まれて、権力に反発してくるからです。
いささか大げさで、過激に聞こえるでしょうが、そうした意識がどこかにあるのかもしれません。
最近の都知事の言動に見るように、自信のない人は過剰攻撃するものです。

お金持ちは、公立の学校とは別の所で子供を学ばせますが、そういう構造の中では、公立学校の教育内容は全く違うものになっていきます。
つまり民の学校とは、管理に唯々諾々と従う意識を植え付ければいいのです。
なんだかどんどん過激になっていきますね。
誤解されそうですのでやめますが、こういう構造は格差社会と深く関わっています。

お風呂の中ではもっとやわらかく考えていたのですが、1日たって、パソコンに向かうと発想が先走ってしまいます。
最近、どうも社会への苛立ちが強くなっているのです。

いずれにしろ、学校教育は社会のあり方を決めていきます。
この世界こそ、政府や官僚に任せずに、NPOが真剣に取り組むべきテーマかもしれません。

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教育時評」カテゴリの記事

コメント

初めてコメントさせていただきます。

私も最近教育とお金の問題について考えていました。

少々楽観的な結論ですが、これからの教育ではメディア、とりわけ
インターネットが大きな役割を果たすのではないでしょうか。

たとえば、ウィキペディアのプロジェクトで教科書が無料化されることが注目を集めてきていますよね
完成度はまだまだですが、これから改善していくことでしょう

他にも、「フランス語 東京外国語大学」で検索して出てくるサイトで、フランス語の初歩が学べます。

このように、これからは これまで学校で行われていたことはどどんメディアが担うようになり、無償化されていくのではないかと思います

ただ、メディアによる教育の一番の問題点は、「履修」したことにならないことです。
 

投稿: TA | 2008/04/14 00:42

TAさん
ありがとうございます。
反応が遅くてすみません。

教育にとってインターネットは両刃の剣のようなきがしますが、インターネットを活用した学びの仕組みを構築していくことには大きな期待を、私も感じています。

今の教育は、どちらかというと訓練型のような気がしますが、
学びたい人にとっては、キャンパスよりもネットは無限の広がりを持っています。
しかし、そうした無限の知の宝庫を効果的に活用していくためには、やはり人間を通した学びの場が不可欠なように思います。
そうしたものへの動きも少しずつ出てきていますので、私自身もかなり明るい展望を持っています。

学校もそろそろそうした大きな社会の情報や知の所在の仕組みが変っていることを認識し、自らを開いていく時期ではないかと思います。

まだまだ閉じているように思えてなりません。

ありがとうございました。

投稿: 佐藤修 | 2008/04/28 11:39

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