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2008/04/03

■犯罪者のつくられ方

昨日、いささか不愉快なことがありました。
警察官から「犯罪者の疑い」をかけられたのです。
事の顛末はこうです。

来客があるので、自転車でペットボトルを買いに出かけました。
途中、天神町交番の前を通りました。
そこで呼びとめられたのです。
私が乗っていた自転車に盗難防止関係の登録票が付いていなかったのだそうです。
この自転車は折りたたみ式のもので、自動車に搭載ていたのを、湯島に自動車で来た時、置いていったものです。
購入時には、特に登録を勧められませんでした。
来客の関係で急いでいたのですが、身分証明書の呈示を求められました。
少し待ってほしいというので待っていると、本署に電話しているようです。
何をしているのかと訊いても、ちょっと待ってくれと言うだけです。
5分ほどたっても電話はかからないようです。
出ないなと2人の警察官はつぶやいています。
私もいささかいらいらしてきて、電話番号を教えるから買いに行けせてほしいと言いましたが、ともかく待ってくれというのです。
若い警官に、登録票をつけないといけないのかと訊いたら、つけるのが義務ですが、罰金などはないですと答えました。
それで高齢のほうの警察官に、義務だったらなぜ自転車販売の時にそうなっていないのか、私は自転車を盗んだと疑われているのか、私のことを名前や電話を訊いているのに、なぜ自分は名乗らないのか、と少しきつく質問しました。
彼は「山下」だと名乗りました。
若い警官に、余計なことを言うなという感じで怒っていました。
対応は柔らかですが、答はともかく待ってくれ、協力してくれと言うだけです。
しかし警察署への電話は一向に伝わりません。
トランシーバーのようなもので、連絡を取り出しましたが、それも通じません。
まあ、こんな事件だからいいですが、緊急を要する事件であれば、大事です。
文京区元富士警察署はまじめに仕事をしてないのではないかと思いたくなります。
ますます腹立たしくなりました。
時間が無いのでともかくペットボトルを買って、また帰りに寄る事を再度申し出て、やっと了解を得ました。
帰りに寄りましたが、まだ連絡がつかないようです。
おかしいと山下警察官はつぶやいていましたが、おかしいと言って済む話ではないだろうと思いました。
それですむなら警察官は気楽な職業です。
結局、電話と住所を伝え、何かあれば連絡してほしいと言って、オフィスに戻る事にしました。
来客を待たせては申し訳ありません。
それに対して、「何もないと思います」と山下さんはいいました。
完全に怒る気をなくしました。
謝罪の電話があるかと思っていましたが、結局、その後なんの連絡もありませんでした。
人間としての基本的なルールも知らない山下さんでも警察官は務まるのです。

いささかの腹立ちに任せて冗長に書いてしまいましたが、この15分の体験でいろいろな事を感じました。
被疑者の気持ちも少し実感しました。
呼びとめた理由も説明せずに、また何をしているかも説明せずに、「協力してほしい」ということは成り立たない話です。まさに「お上」の姿勢です。

今日のタイトルは「犯罪者のつくられ方」としましたが、今回、私は被疑者になったわけですが、そこから犯罪者に進むのはもう一歩です。
そして冤罪がつくられるわけです。
尋問した警察官から逃げて事故で死んだ若者がいました。
私ももう少し急いでいたら、自転車で走り去ったかもしれません。
その瞬間、犯罪者になるわけですが、警官は「犯罪者の生産者」でもあることを今日は実感しました。
産業のジレンマの構造は、警察行政にも見事に存在しています。
深刻な問題を持ち込んでも対応してもらえない話をよく聞きますが、彼らの役割は何なのでしょうか。

念のために言えば、私は「交番」の存在は大事だと思っています。
山下さんの対応は形式的にはていねいでした。
しかし、先ず人を疑うことからはじめることは間違いだと思っています。
人を疑うことを基本にした治安行政は見直されるべき時期に来ているように思います。

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