■節子への挽歌233:福岡でハーモニカの西川さんと一緒でした
節子
福岡に来ています。
節子がいなくなった後、初めて飛行機に乗りました。
福岡は久しぶりですが、節子がお世話になった人がいますので、早く来ようと思っていましたが、なかなか来ることができませんでした。
今日はあのハーモニカの名手の西川義夫さんにお会いしました。
西川さんとの出会いとその後のお付き合いは人の縁の不思議さを感じさせます。
節子が西川さんと最初に会ったのは、再発してからでした。
節子の看病に専念するつもりで開催した最後のイベントに西川さんは福岡から参加してくれました。
そしてその翌日、わが家に節子を見舞ってくれ、真紅のバラとハーモニカで節子を元気づけてくれました。
節子はうれしそうでした。
節子が逝ってしまい、みんなで送った日も、西川さんは遠くから来てくれました。
まさか西川さんが来てくれるなどとは誰も思っていませんでした。
娘たちも感動しました。
そしてその後また、自宅まで来てくださり、献花台の前でハーモニカを演奏してくれました。
この時は、節子が計らったのか、花かご会の人も献花にきてくれ、西川さんに無理をお願いしてもう1曲演奏してもらいました。
その西川さんに会いに行かなくては、とずっと気になっていたのですが、なかなか遠出する気になれませんでした。
やっと心身が動けるようになったので、思い切って福岡にくることにしました。
西川さんには空港に着いてから夕方までずっと付き合ってもらいました。
帰宅したら報告したいことがたくさんあります。
しかし今回は、西川さんと時間を共有することに意味がありました。
いろいろと考えることも少なくありませんでした。
西川さんに会ったら、まず感謝の気持ちを伝えようと思っていたのですが、会った途端に忘れてしまいました。
ずっと一緒にいたのに、その気持ちを言葉にできませんでした。
不思議な話です。
別れる時になってやっと言えそうになりましたが、結局、言えませんでした。
でも何か一つ終わったという気がしました。
節子が納得してくれたかどうかはわかりませんが。
私が来ることを知って、西川さんは2日間、完全に時間を空けておいてくれたようです。
多用なはずの西川さんが、です。
人との関係は、本当に不思議です。
西川さんのハーモニカのCDをもらいました。
帰ったら一緒に聴きましょう。
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