■節子への挽歌220:敦賀の桜
節子
敦賀のお姉さんから庭の桜が送られてきました。
一昨年の今日、みんなで滋賀の多賀大社に行き、桜を見たのを思い出して、送ってくれたのです。
2年前の今頃は、少し不安はあったものの節子は元気で、各地の桜を見て回っていました。
三春にも行きましたし、どこかの夜桜も見に行きました。
私もかなり同行しましたが、あんなに桜を見た年はありませんでした。
どこの桜も見事でした。
桜に関する節子との思い出は、山のようにありますが、そのせいか、今年は桜を見るのが辛いです。
娘たちもそうなのでしょうか。今年はだれも桜を見にはいかなかったようです。
昨年もあまり桜を見に行った記憶はないのですが、それでも近くの桜は一緒に見ました。
自宅近くの手賀沼沿いの道には両側に桜が植えられています。
まだ若い樹が多いので、見事とはいえませんが、その下を2人で散歩して写真を撮りました。
その写真を一緒に見る機会がなかったのはとても寂しいです。
今もなお、私は節子の社員を見る気になれずにいます。
その道路の桜は先週満開でした。
ただおそらく手入れの仕方に問題があって、いささか見苦しい感じがします。
節子はいつも、行政の手入れの仕方に不満でした。
桜の樹の切り方が間違っていると残念がっていました。
道沿いのいささか無様な桜を見るたびに、節子のことを思い出します。
敦賀の桜は見えていますか。
お姉さんがぜひ節子に見てほしいとわざわざ宅急便で送ってくれたのです。
敦賀の桜も何回も見ましたね。
実に見事な桜が敦賀市内や周辺のいろいろなところにありました。
琵琶湖に桜を観に行ったこともありますね。
敦賀の桜を見ていたら、いろんな桜のことを思い出してしまいました。
だんだん辛くなってきました。
節子、せっかくの桜の季節なのに、なぜおまえはもどってこないのでしょうか。
また節子と一緒に桜を見に行きたいです。
そちらにも桜はあるのですか。
私も節子に宅急便で桜の花を送ってやりたいですが、送り方がわかりません。
誰か教えてくれる人はいないでしょうか。
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