■節子への挽歌258:あなたを忘れない!」
節子
今日は「生命・きずなの日」です。
今年も記念祭が開催されます。
日本ドナー家族クラブの間澤さんから、今年も案内が届きました。
間澤さんは、娘さんを交通事故で失いましたが、生前の彼女の希望により6人の人たちに臓器提供した経験の持ち主です。
それが契機になって、日本ドナー家族クラブを結成しました。
私もそれにささやかに応援させてもらいましたが、「生命・きずなの日」も間澤さんたちの尽力で設定されました。
この記念祭のキーワードは毎回、「あなたを忘れない!」です。
このキーワードの意味は、節子と別れたいまになって、はじめてわかったような気もします。
愛する娘を見送った間澤ご夫妻の気持ちを、私がどれほど理解していたかに関しても、いささかの自信をなくしています。
間澤さんご夫妻とのおつきあいのなかで学んだことはたくさんありますが、私の理解はまだまだ浅かったと気づいたのは、節子との別れを体験してからです。
間澤さんとも、この2年お会いしていません。
節子のことは知っていると思いますが、まだ私には声をかけられないのだろうなと思います。
間澤夫妻も私とほぼ同世代ですから、その気持ちもよくわかります。
一度、お会いしたいと思いながらも、今年の記念祭には参加する気力が出てきません。
間澤さんは、娘さん(朝子さんといいます)の本をつくりました。
みんなに忘れないでいてほしいと思ったからです。
今日、開催されている記念祭も、間澤さんご夫妻にとって、朝子さんを忘れないでほしいという思いからはじめたのだろうと思います。
きっと記念祭で、お2人は朝子さんに向かって「あなたを忘れない!」と念じていると思います。
5月17日は毎年、「生命・きずなの日」です。
この日はいつも、私は間澤さんたちのことを思います。
節子は間澤さんとは会っていないかもしれませんが、つながっていることは間違いありません。
私たちはほんとうにたくさんの人たちから支えられていました。
その人たちにもっともっと節子を紹介したかった、それがほんとうに残念です。
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