■「きちんと生活しているとみんないい人になる」
女房がいなくなってから、買物やら郵便局やら銀行やら、いろいろのところに行くようになりました。
私の生活を支えてくれていた女房のありがたさを痛感しますが、同時に「生活」とはこういうことなのかという気づきがいろいろとあります。
昨日も郵便局に行きましたが、そこでの人のふれあいはとてもほのぼのするものがあります。
順番を待っている間にも声を掛け合ったりします。
私は機械での振り込みに行ったのですが、終わって機械を離れたら、機械が「取り忘れがある」というのです。
そのメッセージは機械のミスだったのですが、次の人が周りを探してくれて、大丈夫ですよ、と笑顔で伝えてくれたのです。
そして、通帳を取り出すのが遅かったのですよ、私も時々機械から怒られますと笑いながら話してくれました。
まあ、それだけの話なのですが、心があったかくなります。
今は思い出せないのですが、ともかく地元の我孫子で「生活」的行動をしていて出会う人は、本当にみんな「いい人」、「あったかい人」「平安な人」ばかりです。
人を裏切ったり、謀略を考えたりするような人には出会ったことがありません。
先週は、福岡に行きましたが、そこで会った人、街中で道を訊いた人やホテルのレストランの人など、みんないい人ばかりでした。
ともかく「生活」している人には悪い人はいないようです。
そこで気づいたのですが、
「生活」が「いい人」にしてくれているのかもしれません。
「きちんと生活しているとみんないい人になる」
これを佐藤修の法則と呼ぶことにしました。
世紀の大発見とはいえませんが、大発見です。
そう思いませんか。思わないでしょうね。
でもたぶんこれは真理です。
「いい人」でないと自分自身が「気持ちよい生活」ができなくなるからです。
しかも、この法則からさまざまなことが引き出せそうです。
ミートホープの元社長も比内地鶏偽装事件の元社長も、きっと最初はみんな「いい人」だったのでしょうね。
でも「生活の人」から「企業の人」になっていくにつれて、どこかで人が変っていったのではないかと思います。
政治家や財界の人、大企業の経営者や経営幹部の人たちにも、ぜひ「生活」をしてほしいものです。
せめて「現場を支えているいい人」と話してみてほしいです。
| 固定リンク
「社会時評」カテゴリの記事
- ■「仕事とは生きること。お金に換えられなくてもいい」(2024.09.20)
- ■世界がますます見えなくなってきています(2024.06.02)
- ■人間がいなくなった廃墟の中で生きていませんか(2024.05.09)
- ■共同親権が国会で議論されることの意味(2024.04.17)
- ■なぜみんな地域活動が嫌いになるのか(2024.04.04)
コメント
佐藤さん
こんにちは。
「きちんと生活しているとみんないい人になる」に、はっとしました。
共感します。
いつも、素敵な文章を、ありがとうございます。
田辺
投稿: 田辺 | 2008/05/04 10:22
田辺さん
ありがとうございます。
最近、自分の背活がちょっと崩れているなと思うこともあって、自戒の意味をこめて書きました。
投稿: 佐藤修 | 2008/05/04 10:52