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2008/06/11

■問責決議が無視される独裁国家

参議院で首相の問責決議が可決されました。
しかし首相は全くの無視です。
小泉元首相は、笑いながら「問責決議などたいしたものではない」と話しています。
古館さんではないですが、笑いながらの不真面目さには呆れます。
このことのおかしさは、もっと話題になっていいと思いますが、
問責決議がなされる前から首相は無視することを言明し、マスコミもそれを受容していました。
おかしな話です。

多くの国民が反対していることを今の福田政権は強行してきました。
その無法ぶりをマスコミも有識者もほぼ放置していますが、
それはたぶん「民主主義精神」の死につながりかねません。
主権在民を明言している憲法に違反しています。
憲法の精神を無視する首相が少なくとも3代は続いていると私は思いますが、
そうした国家において、遵法精神が風化するのは避け難い話でしょう。

最新号の「軍縮問題資料」(7月号)に、澤地久枝さんと姜尚中さんの対談が載っています。
多くの人に読んでほしい対談ですが、そこで澤地さんがこう述べています。
この部分だけ引用するのは危険かもしれませんが、澤地さんのことを知っている人は誤解はしないでしょう。

残念ですけど敗戦以前の方がこれほどひどくはない。なぜかというと、もちろん軍の横暴はいろいろありましたけれど、最高責任者たちは天皇に叱られたら辞める。田中義一は「お前の言うことは嘘がある」と言われて辞めた。だからね、統治権が天皇にあった時代から、ともかく今は主権在民になってるけれど、この主権在民の主権者たちが偉くないの、全然。政治家にとって怖くも何ともない。こんなひどいことはないでしょう。
結局は天皇も軍の横暴を止められなかったわけですし、澤地さんの発言の意図は要するに、日本では国民が見下されているという話なのです。
三権分立の思想は日本にはほとんどありませんし(形だけはありますが、機能していません)、ジャーナリストも取り込まれていますから、いまや暴走を止める術はないのかもしれません。

こうした状況の底流には、差別意識と恐怖感があると、姜さんは言います。
それに加えてメディアの劣化。
お2人とも、マスコミが「お上は絶対間違わない」ということを受け入れているというのです。
差別意識と恐怖感を煽っているのは、マスコミではないかと私は思っていますので、とても共感できます。
いまのマスコミで、ある程度自己主張しているのは「報道ステーション」と「報道2001」だけだと私は思っていますが、その2つもかなり圧力を受けているようにも感じます。
しかし古館さんが嫌いな人は多いですね。
どうしてでしょうか。
出る杭を叩き込みながら、自らの不幸を呼び込むのが私たち大衆なのかもしれません。
なんだか憂鬱になってしまいます。

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