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2008/06/10

■節子への挽歌282:節子に会社の経理を押し付けていたことを反省しました

節子
今日は税務署に行ってきました。

節子が元気だった時には、私たちの会社の経理はすべて節子がやってくれていました。
節子自身、数字には全く弱いし、経済感覚はどこか抜けていましたが、私が会社勤めを辞めて私たち2人の会社を立ち上げてからは、苦労して経理を担当してくれました。
仕上げは税理事務所にお願いしていましたが、可能な範囲で節子が整理してくれていました。
数字に弱い節子はとても苦労していました。
簿記を習いだしたもののすぐに通うのをやめました。
節子は、そういうところは私と全く同じで、嫌いなことには持続力が皆無でした。

簿記など全くわからない節子に、無理難題を押し付け、何か問題が起こればすべて節子のせいにしてしまっていた自分を今は反省しています。
その上、利益の出ない会社で無給に近かったですし、家賃も払えなくなって娘たちの定期預金を解約させて使い込んだこともありますから、まあいろいろと節子には苦労をかけたはずです。
いやだったはずなのに節子は最後までやってくれました。
ですから私たちの会社が奇跡的に20年続いたのは、節子がいればこそでした。
そのストレスが病気の一因にもなっていたはずですから、節子は私の身代わりだったのだという意識が、今もない私には拭えずにいます。

お金がなくなってしまったので、今回の税務申告は税理士に頼まずに私がやってみました。
1年分の現金出納簿も3日がかりで私が作成しました。
節子の苦労がよくわかりました。
収入はあまりなかったのですが、私自身の給与もほぼゼロにすることによって、会社の損益は何とか3万円の黒字に持っていけました。
昨年度だけは赤字にしたくなかったのです。
それで先月、税務署に申告に行きました。
ホッとしていたら、税務署から電話がかかってきました。
何だかドキッとしましたが、行ってみたら、単なる数字の転記ミスの修正でした。
でもこれからもやっていけそうです。

節子と一緒にやってきた会社(株式会社コンセプトワークショップ)は無くしたくないと思っています。
湯島のオフィスも閉鎖せずに持続させます。
なにしろ節子と一緒に創りあげてきた、私たちの作品なのですから。

今年度は私も少し給与をもらえるように、仕事も引き受けようと思っています。
節子も応援してください。

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妻への挽歌02」カテゴリの記事

コメント

はじめまして 節子様への想いがせつせつと伝わってきて私の想いと重なってつい書き込みをしてしまいました 私も自分で心療内科へ行ってきましたが時が解決をしてくれるの待つしかないようです 伴侶喪失より6年たっても立ち上がれない日々です 佐藤様はきちんと生活してらして立派です 私は知識も教養もないただのおばさんですが又時々お邪魔さしてください

投稿: 上原 みすず | 2008/06/14 16:12

上原さん
ありがとうございます。

返事をアップするのを忘れてました。

「立ち上がれない日々」
とてもよくわかります。
本当に立ち上がれないですね。
私もまだまだ生活は戻っていないのです。
でも友人から、無理をしないでともいわれていますので、
自然体に生きています。

それに、立ち上がれなくてもいいのかもしれません。
最近はそう開き直っています。

投稿: 佐藤修 | 2008/06/15 22:01

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