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2008/07/05

■「ハンマーカンマー!」

最近、テレビ番組はどうしようもないほど「アホ化」していますが、一発芸的なナンセンス芸がはやっているようです。
流行語にまでなっているものも少なくありませんが、私にはみんな退屈です。
ところが、時々、ついつい引きずり込まれてしまうようなものに出くわします。
昨夜、大西ライオンという芸人が、サイレント芸をやっていました。
1分のうちに3人を笑わさないといけないというゲームです。
見ていない人には説明のしようがないのですが、
私が笑い転げてしまったのは、ライオンキングのかつらの向きを変えるという、ただそれだけの行為です。
そのどこが面白いのかですって。
だから見ていないとわからないといったのです。
まあ、そんなのに笑っているんじゃ、ほかのタレントの一発芸に笑っているのと同じじゃないかといわれそうですね。

ところがその前日、もっと面白いものを見てしまったのです。
これもご存じない方が多いでしょうが、
ハリウッドザコシショウという、デビュー以来全く何の賞ももらったことのない芸人の古畑任三郎のものまねです。
その物まね芸は面白くないのですが、なぜか「ハンマーカンマー!」という全く無意味な言葉を乱発するのです。
最初は何の面白味もないのですが、繰り返し乱発しているのを見ているうちに、なぜか笑いこけてしまうようになります。

やはりテレビを観ないとわからないでしょうか。
いやそんなことはないでしょう。
ものは試しです。
みなさん、もし今まわりに誰もいなければ、ちょっと「ハンマーカンマー!」と言ってみてください。
どうですか笑えませんか。
笑えない?
ではもう一度。はい、「ハンマーカンマー!」
やはり笑えないでしょうか。
もし笑えないとすると問題です。
もう一度やってみましょう。
「ハンマーカンマー!」
面白いでしょう。おなかの皮がよじれますよね。
これを書きながら、笑いがとまりません。
なぜなら、「ハンマーカンマー!」だからです。
だから「ハンマーカンマー!」なのです。

呪文のような言葉に、「欧米か」とか「かんけいねえ」とかいろいろありますが、
「ハンマーカンマー!」には勝てないでしょう。
なにしろ「ハンマーカンマー!」ですからね。
これは絶対に流行ると娘に言ったら、絶対に流行らないよといわれました。
ちなみに娘は大西ライオンを一度見て、無駄に声がいいので好きになったようです。
彼女の勧めでサイレント芸を見たのですが、まあ「ハンマーカンマー!」に比べれば、「ハンマーカンマー!」です。

明日、誰かに会ったら「ハンマーカンマー!」と言ってみましょう。
きっと1日が明るくなります。
「ハンマーカンマー!」をお忘れなく。
今年の流行語大賞間違いなしです。

「ハンマーカンマーの法則」
ハンマーカンマーの映像

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無駄話」カテゴリの記事

コメント

先見の明ありですね笑

投稿: まや | 2011/08/05 23:27

まやさん
驚きました。いやはや。

投稿: 佐藤修 | 2011/08/06 10:09

佐藤さん、こんばんは。奥野です。

ありますね〜〜、そういう笑いは。
これからYouTubeで拝見させていただきますが、、
昔流行ったスネークマンショーの中の一つのジャンルに近いのかも知れませんね。

元相撲取りの漫才師二人が、あの息の詰まったような話し方で応酬するのですが、内容はさっぱり分からない。
ただ、区切り区切りに「ドスコ〜イ」×2で笑わせるというやつなのですけど、間(ま)とトーンなんですね、多分。
ですから、そもそも笑いには理屈など関係ないという事の証明ですね。
え〜?、というただそれだけで私はかなりな身内を笑わせているのですが、これ、予定調和的感覚も確かにあるのかもなと(あ、また始まった、、というやつですね)、そう認識している今日この頃なんです(笑)

昔の漫画、嗚呼花の応援団の青田赤道のガビ〜〜ン!って、なんですか?あの擬音は、、(大笑)
描かれたあのキャラと創作擬音のマッチングには、確かな絶妙さがありましたね。

投稿: 奥野彰久 | 2011/08/07 20:37

奥野さん
まさか今頃になって話題になるとは思ってもいませんでした。
当時もあまり話題にはならなかったのですが。

投稿: 佐藤修 | 2011/08/10 18:41

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