■節子への挽歌323:早く夏が終わりますように
節子
今年も暑い夏になりそうです。
夏になる前から、もう暑いですから。
彼岸には「四季」はあるのでしょうか。
節子との夏の思い出はいろいろありますが、やはり、毎年、節子の実家に帰った時のことが一番思い出されます。
夏のお盆は節子の実家で過ごすことも多かったです。
郷里に帰ると節子は先ず言葉遣いが変りました。
滋賀弁というのがあるかどうかわかりませんが、大きな意味では関西弁なのでしょうか、ともかく言葉の表情が変るのです。
最初の頃は、なにかちょっと私から離れてしまうような気もしましたが、郷里に戻っていろんな人と気さくに話をする節子が、私は大好きでした。
毎年帰っていると私もそれなりにみんなに顔を覚えられましたが、1人で歩いていても声をかけられることもありました。
節子の両親の墓参りも、その後していないので、気になっているのですが、節子と一緒ではなく一人で節子の郷里を訪れる気にはなかなかなれないのです。
もちろん今年のお盆は自宅で節子を迎えます。
節子がいた時には、いくつかの夏の恒例行事もあったような気がしますが、なにも考えないまま、もう7月も下旬を迎えました。
私がいなくてもわかるようにノートにきちんと書いておいたからと、節子にいわれたことがあるような気もしますが、そのノートを開く気にはなれません。
そういうことを思い出すだけで、胸がこみあげてきてしまいます。
今年の夏は、何もしないままに終わってしまうのでしょう。
早く終わってほしいです。
私には、夏はとても辛い季節になってしまいました。
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