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2008/07/01

■たばこの値上げ

たばこの税金を上げて1箱500円とか1000円にしたらどうかという話が出ています。
目的は、税金収入の増加と健康問題があげられています。
いずれも目的としてはおかしな話だと思います。
税収入に関しては、増収になるという試算も減収になるという試算もあります。
私自身はそんな議論はどうでもいいように思います。
大切なのは、たばこという商品の価値をどう考えるのかです。
そうした価値議論に興味を持っている人はほとんどいないようです。
みんな金銭市場主義の世界でしか考えていないようです。
健康問題さえもが、その枠組みで議論されています。
たばこ値上げ問題に限らず、これが最近の日本社会の風潮です。

たばこ税を問題にするならば、酒税も問題にすべきです。
煙草による害があるのならば、酒による害も同じように存在します。
どちらが大きいかは、何ともいえません。
たとえば飲酒運転による死傷事件を思い出せば、
酒の害のほうが大きいと考えることもできるでしょう。
大麻が問題にされるのに、煙草や酒が問題にされないことに、
私は子どもの頃から違和感がありました。
お酒の場合も、やはりラベルに「飲みすぎには気をつけましょう」と書くべきだと私は思っています。

たばこ税や酒税は個別の税率が決められている個別消費税ですが、なぜぜいたく品でもないのにこれほどの高率なのかはよく考えてみる必要があります。
いずれの商品も、習慣性があるというところにも大きな意味がありそうです。
税金の視点からだけでなく、たばこやお酒に関しての価値議論が必要だろうと思います。

ちなみに私はいずれも飲みませんが(ビールだけは少しだけお付き合いで飲みます)、
いずれにもそれなりの価値は認めています。
決して全面的に反対であるわけではありません。
しかし、税金や健康問題だけで考えることには大きな異論があります。

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