■節子への挽歌320:節子がいなくてもいろんなことがあります
節子
今日はうれしい報告です。
節子の姪のYさんが結婚します。
私たちの娘たちがまだ結婚もせずにいるのが気がかりではありますが、でもまあ姪が結婚するニュースは節子にもうれしいニュースでしょう。
節子がいなくなってから、まだ一度も節子の実家に行ったことがありません。
節子と一緒にではなく、独りで実家に行く勇気はまだ出ないのです。
思い出せば、節子の実家では実にいろいろなことがありました。
私たちの結婚そのものが、いささか常識外れでしたし、
若い頃は私自身が世間の常識に抗って生きていく姿勢が強かったので、
昔ながらの考えを大事にしている親戚との関係では節子も苦労したはずです。
幸いに、節子の両親はとても柔軟な発想の持ち主でしたから、私たちを応援してくれましたが、節子がどのくらい私をカバーしてくれていたかは、いかに脳天気の私でも感じていました。
そんな思い出がいっぱい詰まった節子の実家にはどうも気が重くて行く勇気が起きないのです。
在所の人は、みんなとても良い人たちですから、なおのこと気が重いです。
幸いに結婚式は郷里ではなく、大津の近江神宮で行われます。
ですから節子の郷里には行かなくていいのですが、近江神宮周辺もまた節子との思い出がある場所です。
もし時間があったら、節子と何回か行った三井寺によってこようと思います。
夕方、節子と聴いた三井寺の鐘の音は絶品でした。
そんなことを思い出すと、一人で行けるかどうか心配になりますが。
私は結婚式も法事も、あまり好きではありません。
儀式が基本的に不得手なのです。
今までは節子がいつも隣にいてくれたので、安心でしたが、今回は節子がいません。
おめでたい場なので、涙が出なければいいのですが。
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