■現代日本の社会の縮図
昨日、新潟に行ってきたのですが、その帰りの新幹線はいささ悲惨でした。
湯沢まではすいていたので、パソコンで挽歌を書いていたのですが、湯沢から急に混みだし、座席がほぼ満席になりました。
悲劇はそこからです。
まず反対側の席の前の席の4人組が座席を向かい合わせて宴会が始まりました。
こんなところで話していいのかと思われるような会社内の上司や同僚、部下の話です。
時々、だれかが上司の怒り方をまねて突然大きな声を出すのでドキッとさせられます。
上野駅までの1時間近く、ずっとそのやり取りに悩まされました。
その会話が気になって眠るに眠られず、本でも読もうと思い出したのですが、今度は隣の女性が化粧を始めたのです。
それがまた本格的なのです。ゆうに40分は間違いなくやっていました。
しかもかなり大きな鏡を使っていたので、時々、ぴかっと光が反射してくるのです。
電車が急停車して、まつげが全部抜ければいいなどと悪魔のような考えが頭をめぐります。
こんなに長い時間をかけて化粧するとはよほどひどい顔なのだろうと「同情」すべきだったかもしれませんが、何しろ隣ですから顔も見るわけにはいきません。
本などとても読む気にはなれず、やはり眠ろうとすると突然の大きな声。
指定席なので動くに動けずに、40分ほどは苦行でした。
電車内での女性の化粧、電車内での宴会。
不快に思いながらも注意もせずに、身を縮めている自分。
まさに現代日本の社会の縮図です。
公共空間とはいったい何なのか。
ハードな1日でしたが、この1時間が一番疲れました。
ブログなどに書くよりも、注意すべきだったかもしれません。
それができなかった自分が、何だかとても卑しく感じます。
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